さて、本ブログでは、今日から科目毎に解説を交えた解答速報を掲載していきます。まずは、構造編です。
【構造】
●本年度も、問1~問7が計算問題で、例年と順番が変更になったり、問6のようにピン支点の水平反力を忘れると間違える問題などありましたが、比較的易しい問題が多かったですね。問1は2、問2は3、問3が4、問4が2、問5が3、問6が2、問7は2が正解です。
●問8から問19が、各種構造に関する問題でしたが、こちらに難しい問題、初出の問題がいくつかありました。特に木構造の問13などは、かなり木構造の構造計算について詳しく知っていないと解けないという問題だったと思います。
問8は4、問9は1、問10は3(記述は即時沈下の説明)。そして、問12は3、問14は5、問15は4です。問11、13、16については、巷でも議論が多いところのようなので、少し詳しく説明しますね。
問11 正解1 大引きに平行に取り付け根太の端部を受ける部材は根太がけである。
問13 正解5 木ねじ接合部は、釘に比べて引抜抵抗は大きいが、破壊は脆性的で変形能力が大きいとはいえない。選択肢4は、木質構造設計規準・同解説(2006年度版)の602.1(f)に同様の記述があり、正しい記述である。
問16 正解5 帯筋のフックは135°または180°に折り曲げて定着させる。選択肢2は鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説の15条4(4)iii)に同様の記述があり、正しい記述である。
問17は1、問18は5、問19は2が正解です。
●一方、問20~25の材料の問題もちょっと言い回しは耳慣れないものもありましたが、さほど難しい問題はなかったようです。
問21は4、問22は1(単位水量は185kg/立方メートル以下)、問23は5、問25は2でしたが、問20と24については以下に説明します。
問20 正解4 インシュレーションボードは、木片ではなく、わらや木材などの植物性繊維を泥状に撹拌し、これに接着剤を加えて加圧・成形したもの。断熱性・吸音性に優れ、内装下地材として用いられる。設問肢は、パーティクルボードの説明である。
問24 正解3 エッチングプライマーは、塗付量を多くしすぎたり、結露などによる水分付着はエッチング効果を阻害する要因となるので、高湿時の施工は避ける。