二級建築士の設計製図試験は、9月16日に行なわれます。建築士専攻科では、7月5日から設計製図試験対策の授業を開始しました。


今年度の設計製図課題は、『住宅地に建つ喫茶店併用住宅(木造2階建)』で、全国共通課題となっています。平成16年度以降の二級建築士の設計課題は全国共通になっています。16・17年度が木造、18年度は鉄筋コンクリート造でした。4回目となる今年度は、再び木造です。


16~18年度と異なる点は、設計課題の発表時に、要求図面が指定されなかったことです。過去の出題傾向からは、1階平面図兼配置図(1/100)、2階平面図(1/100)、矩計図(1/20)及び面積表が、ほぼ確実に出題されると考えられます。16年度には、これらに2階床伏図兼1階小屋伏図(1/100)が加えられ、計4種類の図面と面積表が出題されました。17年度には、さらに立面図(1/100)が追加され、計5種類の図面と面積表が出題されました。


15年度以前は基本図面に加え立面図が出題されていたのですが、社会全体の建築構造に対する問題意識から、伏図が出題されるようになったと考えられます。しかし、立面図が描かれていないと、建築物の形状が分からない解答となってしまうため、伏図に加え立面図も出題することになったと思われます。


このような出題傾向から考えて、今年度の要求図面も、平成17年度と同様に、1階平面図兼配置図、2階平面図、矩計図、立面図、2階床伏図兼1階小屋伏図及び面積表となる可能性が高いと思われます。


さらに出題傾向の分析などについて、ブログで紹介していきたいと思います。


建築士専攻科では、どのような要求図面に対しても対応できるよう、綿密に授業内容を検討し、設計製図試験対策の授業を開始しました。全員が学科試験に合格していると思われますので、クラス全員一丸となり、作図練習をしています。7月の練習の成果は、矩形図が1時間で描けるようになったことです。また、伏図も理解し、各自で構造計画が考えられるようになりました。


今日から2週間夏休みとなりますが、8月後半からは、本格的に設計製図試験対策の授業を行なっていきますので、また御報告します。