第2種ME技術実力検定試験とは|受験資格から効率的な勉強方法まで
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- 第2種ME技術実力検定試験とは
- 第1種との違い
- 第2種ME技術実力検定試験合格者の就職先
- 第2種ME技術実力検定試験の受験資格
- 第2種ME技術実力検定試験の勉強方法
- まとめ
第2種ME技術実力検定試験とは、医療機器を扱ううえで必要となる専門資格の一つです。 今回は、第2種ME技術実力検定試験の概要や受験資格、合格までの効率的な勉強方法などについて、わかりやすく解説しています。
第2種ME技術実力検定試験とは
MEとは「Medical engineering」の略称で、直訳すると「医用工学」という意味になります。
第2種ME技術実力検定試験とは、医療機器の安全管理を中心とした専門知識や、応用力などを証明する民間資格です。
公益社団法人日本生体医工学会が主催する資格で、合格者には証明書が交付されます。この資格を取得することで「第2種ME技術者」として働くことが可能です。
受験者は医師をはじめ、看護師や臨床工学技士、臨床検査技師などの医療従事者が中心となります。国家資格の「臨床工学技士」に近い内容となっているため、国家試験前の実力試しとして受験する人も多い資格です。
第2種ME技術実力検定試験の難易度は高めで、2022年の合格率は38.6%となっています。
第1種との違い
ME技術実力検定試験には、第1種と第2種があります。
第2種は医療機器の保守や安全管理に関する基礎知識や、技術の質量を測る試験です。
第1種は第2種の技能に加え、医療従事者に対して適切な教育や指導を行なう技能も求められます。
また、第1種の受験には受験資格が設定されており、第2種に合格していること、または臨床工学技士の免許を保持していることが条件となっています。
第2種の受験には特に資格を必要とせず、誰でも受験することが可能です。
そのため、まずは第2種を受験して、合格してから第1種の合格を目指す流れとなるでしょう。
第2種ME技術実力検定試験合格者の就職先
第2種ME技術実力検定試験に合格すると、どのような就職先で働く選択肢があるのでしょうか。
主な就職先としては、医療機器の開発や製造販売を行なうメーカー、臨床工学技士養成学校の講師などが挙げられます。
ただし、第2種ME技術実力検定の資格だけでは、臨床工学技士等として病院に就職することはできません。医療機関などで臨床工学技士として働きたい場合は、臨床工学技士の資格取得が必要です。
また、特に医療機器メーカーへの就職を希望する場合は、第1種ME技術実力検定試験にも合格しておくと、就職活動を有利に進められる可能性が高くなります。
このように、第2種ME技術実力検定試験に合格後、第1種ME技術実力検定試験や臨床工学技士を取得することで、就職先の幅はかなり広がってくるでしょう。
第2種ME技術実力検定試験の受験資格
第2種ME技術実力検定試験に受験資格はなく、誰でも受験することが可能です。 2023年9月に実施予定の試験詳細は、以下のとおりです。
試験日時(予定) | 2023年9月3日(日)10:30~17:00 |
試験会場(予定) | 札幌、仙台、東京、金沢、名古屋、大阪、岡山、福岡 |
受験料 | 15,000円(税込) |
試験方法 | 五者択一式試験 |
試験内容 | 医学の基礎、理工学の基礎、MEの基礎、ME機器の原理・構造、ME機器の操作・運用、ME機器の保守・点検、安全性・信頼性、病院設備 |
なお、上記試験への申し込み期間は2023年5月29日(月)~6月18日(日)となっています。
各試験予定会場の詳細や最新情報などについては、公益社団法人 日本生体医工学会の実施要領を確認しましょう。
参考:公益社団法人 日本生体医工学会「第44回第2種ME技術実力検定試験のお知らせ」
第2種ME技術実力検定試験の勉強方法
第2種ME技術実力検定試験の勉強方法としては、参考書や過去問、全問解説集などを使って勉強するのが一般的です。最初は参考書や全問解説集を見ながら過去問を解いていき、問題の形式や出題傾向などに慣れていきましょう。
解説を見ながら解くことに慣れてきたら、徐々に参考書や全問解説集を見ないようにしていきます。
最終的に、自力ですべての過去問を解けるようになる状態を目指しましょう。
また、過去問への解答と併せて、全問解説集の用語も集中的に覚えていくようにします。なかなか覚えられない用語や、間違えやすい設問があれば、繰り返し解いて覚えていくことが大切です。
試験直前には、解説を熟読して出題範囲の流れをつかむ方法や、過去問を何度も解く方法など、個人によって効率的な勉強方法は異なります。
不正解だった過去問をピックアップしたり、解説集の索引と該当箇所をマーカーと付箋でリンクさせたりするなど、自分の弱点を理解して試験対策に臨みましょう。
まとめ
第2種ME技術実力検定試験とは、医用工学の意味を持つ「ME」の技術や基礎知識を測る民間資格の一つです。
第2種ME技術実力検定に合格することで、医療機器メーカーへの就職や、第1種ME技術実力試験の受験資格を得ることが可能となります。
国家資格である臨床工学技士の試験内容とも近いため、腕試しとして受験するのもおすすめです。
比較的難易度は高めの検定試験となりますが、第1種や臨床工学技士と併せて資格取得を目指すことで、就職先の選択肢がぐっと広くなるでしょう。