昨日、ニュースを見てびっくりしました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
数年前にも、やはり似たような事件がありました。
そのご婦人の手記だったかどうか記憶が定かではありませんが、
ご主人の死に対して、
「常に覚悟は出来ていました」
と、毅然とされていたのがとても印象的でした。
ジャーナリストとは、常に最先端にある真実を追いかける仕事です。
真実とは、安易に得られるものでもなければ、
暖かく優しいものとは限りません。
人間にも、本音と建前があるように、真実にも本音と建前があります。
それを扱う仕事が、報道でありジャーナリズムです。
だからこそ、真実を見極める眼とゆるぎない倫理観が必要になります。
見せ掛けの、付け焼刃の取材では、真実は得られないのです。
亡くなったジャーナリストは、死ぬ瞬間までカメラを握っていました。
現場をこの眼で確かめるために、それを記録として残すために、
危険の中に身を投じるジャーナリストは数多く居ます。
学生だった頃に、ジャーナリズムの世界に誘われたことがありました。
「覚悟ができたら、いつでも声をかけてくれ」
その覚悟は、今も出来ないまま現在に至ってしまいました。
ジャーナリズムの最先端に身を置く覚悟は、並大抵ではないと思います。
そして、その人の周りの人々も、同じだけの覚悟が要ります。
人は決して一人であって一人ではないのです。
亡くなった方のご冥福と共に、
そのご家族・ご親戚、その方を取り巻いていた方々にも、
深くお悔やみ申し上げます。