責任の行方

臨時でデザイン事務所でバイトしていた頃、


出来上がり原稿を確認して出力見本とデータを送るのに立ち会った。


・・・というよりは、その日がたまたま納品日だっただけなんだけど。


 


それは、海外の出版物の原稿。


普段見慣れない文字列はちょっと新鮮でした


 


それからしばらくして出勤してみると、


事務所の人がばたばたしていました。


電話を握る姿からも、ただならぬ雰囲気が感じられます。


何事か聞いてみたら・・・クレーム


出版されてから誤字が見つかったのです。


データにも、出力見本にも誤字はありません。


つまり、データのやり取りによるもの。


 


ごくごくたまに、データのやり取りで文字化けしちゃうことがあるのですが、


このケースはとっても稀・・・なんだろうなぁ・・・。


 


こちら側には落ち度が無くても、実際に刷られたものが間違っていたら、


それはそれで責任問題。ずいぶん揉めました。


 


結局、こちら側で責任を取ったのかなぁ?


 


ほんの些細なことで、データって崩れちゃうんだな・・・なんて。


 


たまに、海外からで買ったCDやDVDが聞いたり見たりできなかったって話、


ちょこっとだけ聞いたことあるけど、これと同じなのかもしれない。


 


海を大きく越えると、人間同士のコミュニケーションは難しい。


同じ言語を使っているのではなく、別の言語・文化なら尚更。


そして、それは機械でも同じことが言えるのかなぁ・・・なんて思ってみたり。


 


いろいろ難しいなぁ・・・。


 


異文化交流、簡単だったらつまらないよね