ジャーナリストの死

昨日、ニュースを見てびっくりしました。


ミャンマーで日本人ジャーナリストが亡くなりました


ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


 


数年前にも、やはり似たような事件がありました。


そのご婦人の手記だったかどうか記憶が定かではありませんが、


ご主人の死に対して、


「常に覚悟は出来ていました」


と、毅然とされていたのがとても印象的でした。


 


ジャーナリストとは、常に最先端にある真実を追いかける仕事です。


真実とは、安易に得られるものでもなければ、


暖かく優しいものとは限りません。


人間にも、本音と建前があるように、真実にも本音と建前があります。


それを扱う仕事が、報道でありジャーナリズムです。


だからこそ、真実を見極める眼とゆるぎない倫理観が必要になります。


 


見せ掛けの、付け焼刃の取材では、真実は得られないのです。


 


亡くなったジャーナリストは、死ぬ瞬間までカメラを握っていました。


現場をこの眼で確かめるために、それを記録として残すために、


危険の中に身を投じるジャーナリストは数多く居ます。


 


 


学生だった頃に、ジャーナリズムの世界に誘われたことがありました。


「覚悟ができたら、いつでも声をかけてくれ」


その覚悟は、今も出来ないまま現在に至ってしまいました。


 


ジャーナリズムの最先端に身を置く覚悟は、並大抵ではないと思います。


そして、その人の周りの人々も、同じだけの覚悟が要ります。


人は決して一人であって一人ではないのです。


 


亡くなった方のご冥福と共に、


そのご家族・ご親戚、その方を取り巻いていた方々にも、


深くお悔やみ申し上げます。