6月から本格的に制作を始めたお散歩マップ。
予定より遅くなってしまいましたが、無事に本日入稿いたしました
出力見本とデータを持って、今回お願いする印刷屋さんへ。
入稿ついでに見学を・・・というのが今回の目的。
データを受け取ってから、製版して印刷するまでの工程を見学。
そこで発覚!イロダマをつけるのを忘れていました

カラー印刷(4色刷り)の場合、
色の数だけ製版する必要があります。
けど、何色の版かわからないと、色がおかしくなります。
本来、マゼンタで印刷する部分がシアンだったら・・・
例えば「人物」なら顔色が悪くなってしまいます
それを防ぐために、トンボと共にイロダマをつけます。
ちなみに、トンボは全部(インクの数)の色に必要です。
なので、全部の数値をマックス(C=100,M=100,Y=100,K=100)に設定します。
まぁ、そんな紆余曲折(うよきょくせつ)がありまして製版の様子を見学。
シートみたいなのに版をつくります。
それから、トンボに合わせて機械にセットする穴をあけます。
オフセット印刷なので、余計なところにインクがつかないように薬剤をつけて、
それから印刷機のそれぞれの版が対応するインクの機械に版をセットします。
最初に印刷したものと、出力見本とを比較してインクの量を調節します。
この辺の加減は職人技です。
そうそう、色校(いろこう)という工程があるのですが、
それは製版した段階で試し刷りをして色をチェックします。
おうちのプリンターの表現できる色の数と、
印刷機で表現できる色の数が、必ず一致しているとは限らないからです。
なので、出力見本と比べて職人さんが色を調節します。
ここでオッケーがでれば、いよいよ印刷に入ります。
つまり、最終関門・・・というわけです。
さておき、セットした版から生み出された印刷物は、
最初のうちはインクが安定していなくて薄かったけど、
試し刷りを重ねるうちに、出力見本に近づいていきました。
不覚にも、写真を撮るのを忘れていて、写真付で紹介できないのが残念
さて、印刷ができあがったら、
次は断裁と折り加工です・・・と、今日はココまで
印刷には水を使います。
紙は水に弱いので、印刷と加工は別の日に行います。
そういう訳で、完成までもう少しお待ちください
出力見本 →「完成予想図」みたいなもの
データ →印刷に必要な情報が詰まったもの。今回はCD-Rで持っていきました。
イロダマ →トンボの脇に、それぞれ単色で設定したハコ(写真参照)。
製版 →印刷に必要な大掛かりなハンコを作る作業。
トンボ →色のずれを防ぐための基準線。色の設定はそれぞれマックスで
紆余曲折 →元は川のクネクネした流れの意味らしい。色々あった結果。
オフセット印刷 →ハンコにあたる版と紙が、接しないで印刷する印刷法(技術)。
色校 →色の確認をメインとした最終校正。文字の確認はその前に済ませる