「先生!この子ゴキブリ見たことないんだって!」
教室に入るなり、開口一番。
「ないんだ」
「ありません」
ごくごく身近で当たり前で嫌われモノの昆虫。
「ゴキブリ」と聞くと、学生時代のクラスメイトを思い出す。
ラグビーをやっていて、がっしりしているスポーツマンタイプ。
・・・が・・・
「うぁあぁぁぁ・・・」
と、悲鳴に近い声を上げて逃げ惑う彼の足元には、
確かにちょっと大ぶりの茶羽がちょろちょろ動いていた。
・・・仕方がないから、始末したけど・・・
「じゃあ、検索で見てみれば?」
そういわれて、検索をかけてファイルを開いたら、
画面いっぱいのゴキブリの写真・・・だったらしい。
ゴキブリを見たことがない学生は、北の方の出身。
やっぱり、寒いとゴキブリもいないのかなぁ?
「じゃあ、嫌われモノの昆虫はいないの?」
「ゲジゲジですかねー。」
「ムカデじゃなくて?」
「ゲジゲジです」
そういうと、検索をかけてファイルを開いてくれた。
・・・見るんじゃなかった・・・
気候が変われば、生態系も変わる訳で、
自分を取り巻いている環境が総てではないことを再認識。
だから、みんなでやる必要があるのかなぁ?何事も。
一人でやった方が効率が良いことはたくさんある.
けど、一人でやったら大変さも、出来上がった達成感も共有できない。
それってちょっともったいない気がした。
今は、ネットが普及して、一人でできる範囲は膨大に増えた。
一人の方が、周りに遣う気も少なくて済むし、ストレスがたまりにくい。
・・・だけど、やっぱり一人ぼっちはつまらない・・・
マスコミ系は、一人相撲っぽいけど、実は正反対だったりします。
一人でも、勿論できることだからこそ、あえて共同作業を推進します。