「デザイン」と「創作」はイコールではないのです。
「創作」とは、作り出すことで、
誰に向けて発信しているのか、何を伝えたいのかなんて関係ありません。
ましてや、「自分を表現する」以外に目的はなかったりする場合も・・・。
「デザイン」の場合は、そうはいきません。
誰に向けて発信するのか、何を伝えたいのかを明確にして、
さらにそのために配色やレイアウトとかを考えて作られます。
私の恩師は、デザイナーを合気道に例えていました。
「合気道」は、相手の力を利用して、より大きな力を生み出します。
「デザイナー」はクライアントの要望を聞いて、
それを素敵な形にして、より分かりやすくかっこいいものを考えます。
「創作」の場合、あくまでも作家の「作りたいもの」が最優先されます。
「デザイン」の場合は、第三者の「作りたいもの」が最優先されます。
この辺で折り合いがつかないと、ケンカになっちゃったりします
ただ、この違いって、分かっているようで分かっていなかったりして。
「クリエーター」と「デザイナー」も厳密には違います
「クリエーター」は作り出す人で、
「デザイナー」は構築する人、設計図を作る人。
「みなさ~ん、こんなのを作りましょう
」と提案する人が「デザイナー」
「は~い!頑張って作ります~
」と言うのが「クリエーター」
「ボクはこんなの作りたいんで、勝手にやらせて頂きます
」と言うのが「創作」
現場に置き換えると、
「あれやりた~い」と言うのがクライアントさん。
「じゃあ、こんな感じでどうでしょう?」と提案するのがデザイナーさん。
「それではこんな段取りで作りますか!」と計画を立てるのプランナーさん。
「じゃあ、きみはいつまでにこれをやってね。」と指示を出すのが編集者さん。
「わかりました~」と写真をとるのがカメラマンさん。
「了解しました!」と文章などを考えるのがライターさん。
「わかったぴょん
」と図やイラストを用意するのがイラストレーターさん。
これを全部一人できままにやるのが「創作」です
なんだか取り留めなくなっちゃった
「デザイン」とは、「ひとりよがいじゃいけないよ」ってコトが言いたかったの
自分は派手な色合いが好きでも、
おじいちゃんおばあちゃん向けのポスターなら落ち着いた色がより良いってコト。
ちびっ子向けなら、形は単純な方がウケが良いってコト。
それを総合的かつ客観的に冷静に考えられることが、
デザイナーさんの資質ってことになる訳です。
難しいよね。そのために学校ってあるんだよ。
特化した学校は多いけど、マスコミ制作学科は欲張りだから一通り学べます