“G”の暗号

新人の仕事のひとつ「修正」にまつわる失敗談。


 


出来上がった原稿を、クライアントに見せてチェックしてもらって、


赤*が入ったら、それを直してまた見せて・・・。


まぁ、これを「校正(こうせい)」っていうんだけど、


直す作業は新人に任されることが多い。


先輩方は忙しいから・・・というのもあるけれど、


修正をしながら「体裁の整った紙面」というのを目で学び、先輩の技を盗む


あとは、校正記号*に慣れる・・・というのもあるのかなぁ?


 


まぁ、そんな感じで先輩から預かった赤原稿*を手直しして、


赤原稿と共に修正した原稿をチェックして貰うために渡しました。


 


「・・・ ・・・ ・・・


「・・・(緊張)・・・(不安)・・・なにか


「ねぇ、これはどういう指示だと思ったの?」


先輩は“G”の記号を指差していた。


「太字で力強く目立つように


ゴシックの“G”だよ


「・・・(お馬鹿でごめんなさい)・・・


 


ちなみに、私はその箇所を目立つように太字に修正していました


 


赤→修正指示


校正記号→各修正の指示内容を表す記号のようなもの


赤原稿→修正指示の入った原稿。