Illustratorで柊を描く~後編~

こんにちは、


ちょっと長くなってしまったので前後編にしてしまいました


ではでは、柊の続きです


 


葉っぱ完成


 


ここまでできていたと思います。


 


 


さて、今度は回転ツールを使って葉っぱを増やします。


ツールボックスから回転ツールを選びます。


 


回転ツール


 


回転ツールを選んだら、回転の中心を


 


回転します


 


 


そのままの状態だと、


葉っぱの中心が回転軸になります。


回転軸を中心に回しながら増やします。


 


 


ココで注意!


Alt(MacならOption)を押してから、


上にカーソルを持っていってドラッグします。


 


 


 


 


増えました


 


そのまま回転させてしまうと、


コピーをしないでただの移動になります


うまくいけば、左のような感じになります。


うまくできましたか??


 


ではでは、次に楕円ツールを使って実を描きます。


Shiftを押しながらドラッグするときれいな正円が描けます。


描けたら、先に実の色を設定します。


 


実の色の設定


 


グラデーションパレットを選んで色を決めます。


スウォッチからグラデーションの帯に、


色をドラッグすると簡単に色の変更ができます。


いらない色は、外に向かってドラッグすれば


種類は円形にしていた方が実らしい感じになります


 


色が決まったら、ツールボックスでグラデーションを選びます。


グラデーションツール


実の色の設定


選んだら、


実の中をドラッグします。


範囲については、


左の図を参考にどうぞ


 


 


 


実に色がついたら、Alt(MacはOption)を押しながらドラッグ。


すると、かわいい柊の完成です


 


柊できあがり


 


どうですか??


うまくできましたか??


難しかったかな??


 


クリスマスまであと少し!


街並みもきれいにライトアップされ、


帰り歩くのが楽しいです


 


 


気分転換にお散歩するのは、


新しいアイディアが浮かんだり、悩んでいる自分を客観的に見れたりと、


いろんな効果があります。


なにより、外の空気を吸って、体中を換気するから、


脳みそが元気になるって訳です


 


では、次回は・・・


まだ間に合うキュートなネズミを描いてみましょう


 

Illustratorで柊を描く~前編~

ではでは、今から使えるIllustrator講座柊を描こう


ちなみに、ココではWindows版Illustrator9.0を使ってます


授業ではCS2を使いますのであしからず・・・。


 


ではでは、早速はじめましょう新規ファイルを開きます


ファイルメニュー*から新規ファイルを選び開きます。


 


多角形ツール


 


まずは、ツールボックスから多角形ツールを選びます。


該当部分をカチッと押したままにすると、


左から2番目に入っています。


選んだら、新規で開いた画面にカーソルを持っていってカチッとクリック


 


 


大きさは30mmで、辺の数を12にします。


次に、ファイルメニュー*からオブジェクト→変形→回転を選び、


角度を15度に設定します。


回転したままだと、ちょっと都合が悪いので、


オブジェクト→変形→バウンディングボックスのリセットを選びます。


 


バウンディングリセット!


 


 


ちなみに、


右クリックでも変形以下の操作はできます


多角形の枠線がバウンディングボックスです。


 


 


 


 


次に、ファイルメニュー*フィルタ→パスの変形→パンク・膨張を!


効果にも同じものがありますが、ここではフィルタを選んでね


数値は、-14%にして下さいませ。


完了したら、変形→拡大・縮小で、横40%・縦90%に設定


これで柊の葉っぱの原型ができあがりです


 


色をつけたら、葉っぱだけは完成だけど、ちょっと物足りないですよね。


中心に葉脈だけつけちゃいましょう


 


ツールボックス*からペンツールを選んで下さい。


 


ペンツール


 


あとは簡単!


葉っぱの上のほうでカチッ


Shiftを押して、そのまま葉っぱの下でカチッ


 


 


 


ツールボックス*から選択ツールを選んで・・・


 


 


選択ツール


 


葉っぱと今描いた線を選んで・・・


 


中揃え


 


 


線と葉っぱの中心を合わせます


 


 


 


 


 


分割


 


 


実行の後パスファインダーで分割


 


葉っぱ完成


 


 


色をつけたら柊の葉っぱ完成です


 


 


 


 


 


後半へ続く


 


ファイルメニュー→下の絵を参照にして下さい


Illustrator画面

クリスマスカード

先日、体験入学でクリスマスカードを作成しました


 


クリスマスカード


 


 


 


 


 


封筒に合わせて、用紙設定をし、


それからイラストレーターで絵を描きます。


印刷は、ちょっとタマゴ色の厚口上質紙。


 


色の濃い目の台紙と組み合わせたら、ちょっとかわいい感じになります


ふちは、市販のクラフトパンチを使いました。


 


封筒の宛名も、飾り切り用のはさみを使うと、


なんだか市販されているメッセージカードっぽくなります


 


リースや柊は、イラストレーターの機能を使って描いています。


コツを覚えれば、すぐからでも使えますよ


 


描き方は・・・って、続けたいところだけどちょっと時間が


 


そういう訳で、次回をお楽しみに~

RGBとCMYK

基本的に、Photoshop*でレタッチ*を施す時、


描画モードはRGB*モードで行ないます。


ただ、印刷にする時はCMYK*モードに変換します。


 


さて・・・


 


変換して「あれれ」って思ったことはありませんか?


一番劇的に変化するのは青色の部分です。


鮮やかな青がくすんでしまうんですよね


 


これは、RGBで表現できる色域と比べて、


CMYKで表現できる色域が狭いからなのです。


その影響が如実に現れるのが青色系なのです。


 


Photoshopのカラーピッカー*の画面を出すと、


現在の色(RGB)と変換後の色(CMYK)に差が出る場合、


ささやかに警告がでます(写真参照)。


 


カラーピッカー


 


 


 


 


 


CMYKに変換すると、こんな色になるよという表示です。


自分で色を設定する時に、


ちょっと気をつけるとがっかりの度合いは減らせるかもしれません。


 


デジカメや写真だときれいに抜けるような青空なのになぜ


と思っていた人、表現できる範囲が違うのですよ。


一応、RGBで出力できる方法もあるらしいのですが、


とてもコストがかかるそうです。


知っておくと、困らないし困らせないことでした。


 


photoshop→Adobeが出しているフォトレタッチソフト


レタッチ→写真の修正や補正などを行いうこと


RGB→光の三原色(赤・緑・青)、モニタやテレビの色を表現している色


CMYK→シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの略、印刷インクの色


カラーピッカー→描画色・背景色のトコロをダブルクリックすると出てくる

ドット絵と解像度

ひとまわり前の猪年、その頃のCGってドット絵なイメージだった。


ドット絵って何?


手元にグラフ用紙はありますか??


そのマス、ひとつにつき1色だけ色を塗って下さい。


それで完成した絵がドット絵です。


 


世界で最初のCGは、“0”と“1”でかかれていました。


 


0    00000
00  0000000
000000000000
00  0000000
0    00000


 


こんな感じです。


つまり、オンとオフを並べて、絵っぽくした感じ。


それに色がついて、色に濃淡がついて・・・。


 


まぁまぁ、それはおいておいて・・・


 


解像度を考える時、この頃のドット絵が思い浮かぶのです。


一枚の絵に、どれだけ細かいマス目があるか?


マス目の大きさの基準がないとわからないので、


○×dpiって表現します。


Dot Per Inch(ドット パー インチ)の頭文字。


1インチ当たりに、点がいくつあるか?!これが解像度。


 


ちなみに、Web用なら72dpi、印刷用なら350dpiっていわれています。


何が違うかっていうと、


このマス目の大きさを同じにした時の絵の大きさが違います。


同じサイズの絵を、72dpiと350dpiで比べると・・・


簡単にできるのは、両方をJPEGとかにしてブラウザソフトで開いてみて下さい。


350dpiの方が、バーンと大きく表示されます。


なんでか?ドットのマス目の大きさが72dpiの大きさになったから。


百聞は一見に如かず。お試しあれ~。

綺麗な文字

実はレタリング検定*4級という資格(?)を持っています。


当時の先生が、この検定試験を主催している会の会員だったので、


授業の中でこの検定について紹介されました。


 


レタリングとは、文字を描く技術…とでも言うのでしょうか?


はじめに骨格にあたる文字を書いて、それに肉付けしていくのですが、


肉付けの仕方によってゴシック体明朝体に成長(?)します。


この二種類は基本的な書体になるのかなぁ?


真っ先に習いましたし、課題もゴシックと明朝でしたね~。


 


正方形を書いて、それに文字を書いて肉付けしていくのですが、


今でもマスに収まるような文字を書いています


 


要領は、小学校の「かきかた」と同じです。


升目に十字をうっすら書いて、それに収まるように書くのですが、


骨格にあたる部分は人間の手で書く訳ですからそこに個性が出ます。


一応のキマリゴトはあるけど、細かいところは個人の技量です。


 


ゴシック体の場合は、骨格を中心に均等に肉付けします。


角や払いも、ほぼ均等に肉付けします。


 


明朝体の場合は、横線と縦線で太さも違うし、


とめはらいの表現には、一応のキマリゴトがあります。


文字の形は、筆文字っぽく格好をつけてみましたって感じの書体です。


 


レタリング検定の実技試験は、その場で文字を書くのですが、


1級の実技試験になると、商品ロゴや企業ロゴみたいなのをその場で描きます。


(私が受験したときに、同時に1級・2級の試験が行なわれていたんですよ)


実技試験は、当然手描きです


文字の線(塗り)と空間(余白)とのバランスが、文字の美しさを左右します。


けど、そのバランスこそが描く人の個性なんですよ~


 


たかが文字、されど文字、文字がないと世の中成り立ちません!


そんな訳で、文字の形にも、ちょっと注目してみて下さい。


微妙に違ったりして、個性があるんですよ~~。


 


レタリング検定→(財)実務技能検定協会の主催する検定試験


 


 

レジストレーション

最近、本当に最近気がついたことがあります。


 


マスコミ制作学科の発行する小冊子「マスコミリン」の、


制作をしている時に、ちょっと間がさしてあることをやってみたのです。


C=100, M=100, Y=100, K=0 という設定の黒*。


これが、真っ黒じゃなかったのです


なんだか、ほの赤みがかっているのですよ


 


う~ん、う~ん、う~ん・・・


それでは、理屈と違うじゃないですか


 


ただ、ココでひとつ思い出したことがあるのですが、


絵の具の場合、混色すれば無限に色は作れるけど、


既に作られた色の鮮やかさには決して敵うことはない。


そういうことなのでしょうか??


 


印刷物は、網点*というのを使って、


色別の版を重ねて印刷する*ことでフルカラーを表現してます。


特別にこの色!という時に特色*というカタチでその色を作る場合を除いて、


色は目の錯覚を利用して表現しています。


 


印象派の画家、スーラーの点描画法と似ているかな?


 


だから、混色した黒とそのままの黒では、


アプリケーション上でも違いが出てくるのかな~と思った今日この頃。


 


ちなみに、K=100に色を加えた黒をリッチブラックと言ったりもします


それから、トンボに使う色は、C=100,M=100,Y=100,K=100


こうしないと、版を作ったときに基準線*が消えてしまいますからね。


この色をレジストレーションといいます。


トンボの黒は、ただの黒ではないのです


 


そんな訳で印刷の「黒」って奥が深いのです。


印刷物の黒、ちょっと注目して下さいね


 


C=100, …設定の黒→加法混色になるので理論上は「黒」になると言う意味


網点→アミテン 各色の版の色の濃淡は、網点の緻密度に影響


色別の版を…→フルカラー印刷の場合、4色分の版が必要


特色→CMYK以外の色。印刷の際、4色+特色の色数の版が必要になる


基準線→製版・印刷・断裁の時に必要な線。トンボ。


 


>>マスコミリンは体験入学でゲット!


>>マスコミ制作学科って何する学科?

OSサファリパーク

ジャガー・パンサー・タイガー・・・


さて、これらに共通するものは何でしょう


 


恥ずかしい話、私は最近まで知りませんでした


 


こんど、レオパードも仲間入りするそうです


 


わかりました?わかりました??


 


実はこれって、OS?*のバージョンの通称なのです。


 


この言葉との出会いは制作会社にいた頃なのです。


 


○月×日にタイガーが入るから、自分のデータは整理しておいてね。


はーい


(??会社でペットでも飼うのかな?)


 


それでやってきたのは、MacG5だったのです。


(あートラ模様*のMacってコトね)


 


そんなコトがあったのを忘れた頃に・・・


 


…Macってなんか憎めないんですよね~


自由自在にカスタマイズできるからですか?


デザインもかわいいし、なんか遊び心にあふれていて…


あーそれは解るかもしれないですね~


だって、OSにあだ名があるんですよ~


Σ(・ω・ノ)ノ


 


正体は、OS?の各バージョンの通称だったんです


会社がサファリパークになってしまうと不安になりました


あなたバカでしょそんなことも知らなかったなんて…


 


現場では当たり前の言葉でも、外の人間にはチンプンカンプン。


聞くのは一瞬の恥です。でも知らないのは…


あ!でも同じコトは2度聞いちゃダメですよ


 


OS ?→MachintoshのOS 印刷業界ではMacのシェアが大きい


トラ模様→光の加減でそう見えただけで、実際には存在しません。


 


ちなみに・・・


ジャガー → 10.2


パンサー → 10.3.9


タイガー → 10.4


レオパード → 10.5


 

紙の話

印刷について知る上で、紙の話は欠かせません。


日本の紙・・・といえば和紙です。


諸外国の紙は、厚手で脆いけど、和紙は繊細で丈夫です。


 


紙の材料は、楮(こうぞ)や三椏(みつまた)といった植物。


これらの繊維だけを取り出して、細かく砕いて水に浸し、


それにトロロアオイを加えて攪拌(かくはん)して準備完了


 


西洋に多く見られる紙は「タメスキ」といって、


枠に攪拌した水を流し込むだけといった簡単な方法。


とはいえ、紙の厚さが均等になるようにしないといけないから、


流し込み方によっては、漉きむらができてしまう


水分がある程度流れきったのを見計らって、


紙を板に移したら、後は乾くのを待つだけ・・・で完成。


 


日本の和紙は「ナガシスキ」といって、


枠を攪拌した水の中につけて掬い上げたら、


枠を水面ぎりぎりに保ちながら前後に動かす。


すると、枠の中で紙の繊維が絡み合い、平たくなっていく。


水につけては枠を揺らす・・・これを繰り返して欲しい厚さの紙にする。


漉きあがったら、そのまま板に移して乾かす。


 


西洋の紙は乾かすとき重ねられないけど、和紙は重ねて乾かす。


 


作り方を見て解る通り、西洋の紙の方が材料が多く必要になる。


日本は、紙の材料が豊富ではなかったから、


少ない材料で多くの紙を得るために「ナガシスキ」を考え出した。


 


繊維が絡んでいるから、重ねて乾かしても乾けば1枚ずつ取り出せる。


実家で縦長の和紙があったけど、


確かに薄くて繊細で、軽くくっついてて、


ぺりぺりはがすと、しなやかなで薄い和紙が取り出せた。


 


浮世絵(錦絵)は、色の数だけ木の板を用意して重ね刷りしたもの。


印刷で言うところの凸版印刷・多色刷り。難しそうで身近でしょ?


 


普段使う紙は機械で漉いたものだけど、紙を漉く原理は一緒。


目的や用途によって、使う紙も変われば印刷の方法も変わる。


 


その印刷は


じっくり読ませるためのものなのか?


何かをお知らせするものなのか?


記録として残しておくものなのか?


 


それによって紙も変わる。


色がついた紙、透かしが入っている紙、つやつやした紙、


頑丈な紙、手で簡単に裂ける紙・・・いろいろ。


 


新聞紙が明らかに上質でない理由は、


新聞は1日経てば古新聞、その日限りのものだから。


でもそれだけではない。


情報がいっぱいつめるためには、文字の数が増えてしまう。


文字が多いと、真っ白な紙だと目が疲れてしまう。


だから、ねずみ色の丈夫な紙に印刷されている。


 


文庫本や、新書本や、上製本も、


文章を読む本の紙は、決して真っ白な紙じゃない。


 


今度本屋さんに行ったら、紙にもちょっと注目してみて下さい。


 


紙と文字と技術のコラボレーション、それが印刷物なのです


 


>>そんな素敵なものを作る勉強はマスコミ制作学科で


>>体験入学ではミニ冊子作ります


>>体験入学のメニューと日程は?

日本新聞博物館に行こう!

この秋、スペシャル体験入学と称しまして、学外の体験入学を企画いたしました


マスコミ制作学科では、横浜にある「日本新聞博物館」の見学会を行ないます


 


先日、下見に行ってきたんですけど、思ったより楽しめました


その当時の新聞を見ることができるので、思わぬ発見があったりします。


 


例えば・・・


日本語はもともと縦書きの文化なので、上から下、右から左に文章を読みます。


新聞の見出しも、横書きなのに右から読むのです。


・・・で、ある時点から左から読むように変化しているんです。


ちょっと不思議な感じがしますよ


 


実際に使っていた印刷機や、


取材した記事や写真を送る機械なども展示してあって、


新聞が手元に届くまで、驚くほど多くの行程を経ていることが分かるので、


新聞を見る目がちょっと変わります


 


なにより、当時の記事をついつい読んじゃうから、


気がついたら予想より長い時間滞在してしまいました


一人で行くよりは、数人で行った方が断然楽しめる博物館です


 


11月18日に、見学会を行ないます。


「日本新聞博物館」是非一緒に見に行きましょう


 


>>日本新聞博物館について


>>スペシャル体験入学について