ゴースト・・・?

雑誌に掲載するための記事を預かりました


・・・が、割り当てられたページ数に対して明らかに少ない


 


どうしたら良いの??教えて編集長~~~


あぁ、適当に増やしても良いよ


え?でもこれって・・・


どう料理しようが任せるよ


えぇ~~ドンダケェ~~


 


それで、文章を増やすため・・・というよりは、


内容を補うためにいろいろ調べまくりです


他人様から預かったモノに手を加えるなんて・・・


何がどぉって、良心の呵責に悩まされたのですよ


 


だって・・・タニンノフンドシ感満載じゃないですか


 


そんなこんなのある日、打ち合わせでの会話が耳に入ったのです。


先日、著者から原稿を預かりまして目を通しました。


そう?それで本にはなりそうなの?


ゴースト*を入れないと、このままでは本にはなりませんね


そんなにひどいの


まぁ、そのまま本に出来る原稿なんてありはしませんよ


 


・・・文章に手を加えるのは日常茶飯事だったなんて・・・


 


ちなみに、掲載用の記事を持ってきたのはライター*のタマゴさん。


お互いに修行の身だったってことで


 


けど、調べモノって案外はまっちゃうのよふふん


 


ゴースト→著者とは別に文章を作ったり手を加えたりするコト(をする人)


ライター→取材をして記事(文章)を作る人

ぞっとする話

まだまだ汗ばむ夏の日に送るぞっとする話


 


クライアントさんが、急ぎで欲しいという事で、


ちょうど夏の始まりから真っ只中になる頃、


毎日缶詰*になって書籍の制作に追われていました。


多目の発注があって、先方の希望する納品日まで日にちが無く、


急ピッチで制作が進められました。


 


その頃のスケジュールは、


打ち合わせ→制作&手直し→打ち合わせ・・・の無限ループ


クライアントさんと会社を2度3度往復することもしばしば


 


それで無事に入稿を済ませて、ほっとして納品日を待っていました


 


納品されたら、指定部数をすぐにクライアントさんに届ける手筈に。


 


が・・・しかし


 


確認してみると、きれいに1頁ずれている


いわゆる「乱丁*」です


 


その後、上司の許可を得て放浪の旅(数時間)に出させて頂きました


 


その後の展開?あせっちゃダメココロの傷が癒えるまで待って


 


缶詰→社用以外(帰宅も含む)で外出しないことの通称


乱丁→本の不良。傷み破れなど書籍として、商品価値の無い状態。

ケチつけます

あはは、さんこれ違う~やり直し!


 


原稿は、データとは限りません


出力したものであればまだ良いのですが


手書きの解読不能に遥かに近い原稿も


 


こうなったら、古文書研究にさも似たり


前後の文章から判断したりで、


それらしい文字からそれらしい言葉を導き出します


 


とはいえね、なかなかどうして入力の際に、


細かいところを間違えちゃったりもするわけです。


その間違いが無いか、


クライアントさんに渡す前に確認することを社内校といいます。


ここで手を抜いてしまうと、信用をなくしてしまいます。


結構慎重にやるのですが、思い込みって怖いもので、


「なんで?」というような見逃しもあったりします


 


怖い怖い・・・


 


だから修正箇所が見つかったときは、


「ラッキー」と思うようにしていました。


 


それでも見逃してしまう時があるのよね。やっぱり節穴かしら

適性画像

初めて担当した雑誌で、初めてレイアウトをした時のお話。


 


雑誌といっても、一般に出回るようなものじゃないんだけど・・・


 


慣れないソフト*で、本を見ながらどうにかこうにかレイアウト*を決めて、


写真もそれなりに見やすくして・・・


結構頑張ったつもりだったのに・・・赤いっぱい


 


見せたい写真と、捨て写真*のバランスが悪いって


 


文章を読んで、ここが大切かな~と思った写真でも、


必ずしも見せたい写真じゃなかったり、


思ったほどの大きさが取れない写真であったり。


 


その前に、見せたい写真と捨て写真の見分け方が良く分からないし


キャプション*の入れ方とかも、良く分からないし


 


暗中模索、手探り状態で紙面を作っていました。


 


本来なら、きちんと引継ぎがあるはずなのですが、


私の前の担当者は、病気でそのまま退社してしまったためとかで


細かいところの指示までは、引継ぎが無かったんです


 


クライアント*さんが、心広き人で助かりました


 


慣れないソフト→このとき初めてInDesignを使ったのです


レイアウト→写真の位置や文の入る場所といった紙面の構成


捨て写真→穴埋め的な写真 無理して入れる必要の無い写真


キャプション→どこの何などといった写真や図の説明文


クライアント→お仕事の依頼主・お客様

感動の名刺

初出勤の日、自分の机を見ると早速名刺が置いてありました


社会人になったな~と、しばらく眺めていました。


 


が、これには訳があったのです。


 


小さな制作会社だったので、新人であろうと担当を任されます。


私の場合は、研修と実務が同時進行だったのです。


レイアウトに変化の無い機関誌と、これからスタートする書籍の制作。


 


私の出勤日に合わせて、書籍の打ち合わせ日が設定されていたのです


 


あ~びっくり


 


ご挨拶と打ち合わせの内容を書き留める。


これが精一杯でした。


 


人手が少ない会社では、研修を兼ねて実務ってこともあります。


それは、研修のためだけに時間を割けないからです。


 


じゃあ、新人はどうすれば良いの


 


そのための学校です。


学校では、制作に関する基本的なことも教えます。


それよりももっと大切なのは、何か起こった時の問題解決法です。


そのための教科書であり、


そのための日々の授業であり、


そのための先生方なんです。


会社に入ったら、自分で学んでいくしかありません。


とはいっても、会社によって細かいルールは違います。


それで迷ったときは、すかさず先輩を頼りましょう。


そういう期間が研修期間です。


 


あら?今日はちょっぴり偉そうだったかな


 

インクの限界値

フルカラーでチラシなど制作していてうっかりやってしまうのがインク。


私はへそ曲がりなので、


黒も単色で使うことはほとんどありませんでした・・・が。


入稿してみたらエラーが出ると。


それで色のデータをチェックしていたら・・・あったんです


 


よくCMYKといいますが、


C→シアン(水色っぽいインク)


M→マゼンタ(赤紫のインク)


Y→イエロー(黄色のインク)


K→カーボン(黒のインク)


の割合で色が決まります


それぞれ0~100で指定します。


 


何を失敗してしまったかといいますと、


この4色の合計数には限りがあります。


できないことはないけれど、その数値以上はインクの無駄というもの。


機械によってはエラーの原因になります


 


気をつけていたつもりだったんだけどな~~。。。


 


その限界値はいくつかって?直接ききに来て下さい


 

聞耳小僧

原稿は、紙で渡されるとは限らなく・・・


テープやボイスレコーダーに録音されているものを、


聞き取りながら書き起こす「テープオコシ」が必要な場合もあります


 


書籍にする場合も、Webに載せる場合も、


原稿をテキストデータ*にする必要があるのです


 


とは言えですね・・・聞き取りやすいとは限らないのですよ


 


周りは作業しているので、大抵ヘッドフォンで聞きながらの作業。


周りの音はもちろん聞こえない上に、結構集中力が要るのです


 


その結果・・・気がついたら真夜中


みんな退社しちゃってたなんて悲しい状況もあるのです


大抵、周りが声をかけてくれたりするんですけどね


気がつかない事の方が多かったりするのです


 


終わらない上、急ぎであれば続行だけど、


いつもは終電に間に合う時間にアラーム設定していました


 


テキストデータ→設定を加えていない文字データ、「プレーンテキスト」とも云う

“G”の暗号

新人の仕事のひとつ「修正」にまつわる失敗談。


 


出来上がった原稿を、クライアントに見せてチェックしてもらって、


赤*が入ったら、それを直してまた見せて・・・。


まぁ、これを「校正(こうせい)」っていうんだけど、


直す作業は新人に任されることが多い。


先輩方は忙しいから・・・というのもあるけれど、


修正をしながら「体裁の整った紙面」というのを目で学び、先輩の技を盗む


あとは、校正記号*に慣れる・・・というのもあるのかなぁ?


 


まぁ、そんな感じで先輩から預かった赤原稿*を手直しして、


赤原稿と共に修正した原稿をチェックして貰うために渡しました。


 


「・・・ ・・・ ・・・


「・・・(緊張)・・・(不安)・・・なにか


「ねぇ、これはどういう指示だと思ったの?」


先輩は“G”の記号を指差していた。


「太字で力強く目立つように


ゴシックの“G”だよ


「・・・(お馬鹿でごめんなさい)・・・


 


ちなみに、私はその箇所を目立つように太字に修正していました


 


赤→修正指示


校正記号→各修正の指示内容を表す記号のようなもの


赤原稿→修正指示の入った原稿。

半角のワナ

失敗談は数え切れないほどあります


 


そうそう、半角・全角ってDTPでも大切なんですよ


数字やアルファベットの場合、


1文字なら全角2文字以上なら半角なんですよ


他にも、カギカッコは半角+半角空白とか・・・。


 


初めて版下を作って上司に見せたとき・・・


鼻歌交じりに赤入りでつき返されました


 


理由もあるのですが、それはまた次の機会にね


 


版下→印刷するための原稿。版画の版木にあたるものです。


赤入り→チェック時に、赤ペンで修正指示を書き込むのです。