エコキュートとは

 先日おこなわれた洞爺湖サミットでは地球温暖化防止のため、温室効果ガスを削減する努力をすると採択されました。そこで、今回はCO2削減を削減して地球に優しい給湯システムエコキュートについてお話します。

エコキューとは「火を燃やさないでお湯を沸かす」システムです。みなさんが使っているエアコンの原理であるヒートポンプをつかってお湯を沸かします。ただし、エアコンなどで使っている冷媒のフロンなどでは高温が高率よく得られません。そこで、CO2を冷媒にすることでその問題をクリヤしました。

CO2に高圧(100気圧位)をかけると、気体と液体の中間の超臨界状態になり、大きな温度差での加熱が容易になります。これを使って水を加熱し、90℃以上のお湯にするのです。この方式は、ヒートポンプの原理で必要な熱を空気から取り込むので、CO2の排出はゼロです。ただし、ヒートポンプ用のモーターなどに電気が必要です。その電気の供給先である火力発電所などでCO2が排出されますが、燃焼による給湯器などよりは大幅に排出量が少ないシステムです。まさに「毒(CO2)をもって毒(CO2)を制す」です。

COP4のエコキュートの場合、従来の給湯器に比べるとCO2の排出量は35パーセント程度ですみますので、大変クリーンなシステムで、省エネ効果も抜群です。

最近では、COP5前後のエコキュートも出来ていますので、地球温暖化防止と省エネにあなたも一台いかがですか。

読売理工医療福祉専門学校 電気電子学科        

エコキュート