【電気電子学科】1年生が夏休み中に1週間のインターンシップに参加

読売理工医療福祉専門学校 電気電子学科 に今春入学した1年生が、単位認定取得可能な、企業と連携した正課型インターンシップに参加しました。

同じ読売新聞グループで、電気電子学科を卒業した先輩の皆さんも就職している、読売不動産株式会社と提携を行い、学科の選択科目として本年度から開始しています。

学生は夏休み中の1週間、大手町の本社ビルに通い、設備管理を中心としたビルマネジメントの他、建物の維持管理といったプロパティマネジメントなど、建物管理の仕事には、電気保安業務以外にも多くの仕事があることに驚きを隠せなかった様子です。

入学式が行われた「よみうりホール」では、ホール管理の仕事として、音響や照明などの仕事も、読売新聞東京本社からホールの運営業務として受託していることを知り、会社の仕事の幅広さを知って更に驚いていました。

「印刷工場には安い社内食堂があった」などの感想には微笑みを隠せませんでしたが、ホールではデジタル式モニターのタイムラグをどのように回避しているのかなど、興味を持って学習してきた様子が伝わってきました。

数年前に卒業した先輩の皆さんからも、就職後のキャリアパスを教えて頂き、この一ヶ月間で少したくましくなった印象です。

※ 読売不動産株式会社HP https://yomi-f.jp/

【電気電子学科】就職活動状況2022

読売理工医療福祉専門学校 電気電子学科 2年生の就職活動は順調に進んでいます。

7月末日現在、学科の就職希望者全体(日本人と留学生の合計)に対する内定率は55%をちょっと超えるくらいです。例年、これから冬休みや卒業の時期に向かって、就職希望者のほとんどが電気保安業界(ビルメンテナンス業、電気工事業)等への就職が決まる傾向にあります。

1年次に第二種電気工事士試験に合格した留学生2名は、電力会社系総合設備工事会社から内定を頂くことが内定しています。これから同期入社の皆さんと一緒に、各部門で担当している仕事のお話しを聞いて、配属希望先を選ぶ予定です。

今月、一ヶ月間は学生時代最後の夏休みです。良い思い出づくりをして過ごし、残りの約半年間、仕事で活かすための技術を学んで、卒業を迎えられることを期待しています。

卒業したある先輩の名言(働くようになって気づいたこと)

「テストで良い点数をとるための勉強ではなく、仕事で役立つための勉強をしましょう!」

※画像は既に現場でビルメンテナンス業界で活躍している卒業生の皆さんです。

【電気電子学科】2年生の実験

読売理工医療福祉専門学校の電気電子学科2年生は、冬休みが終わり、最後の期末試験まで残りわずかとなりました。

実験回路の結線作業

電気主任技術者の認定資格を取得するため、感染予防対策を強化して実験に取り組んでいます。

今の2年生の入学と同じ頃、新校舎移転に併せて高電圧実験装置を更新しました。コンピュータ制御の最新式です。

2年生の田中君の撮影画像
高電圧実験装置

【電気電子学科】数学の授業

読売理工医療福祉専門学校電気電子学科では、電気工学や電子工学、電気工事や施工管理などの専門科目の授業と共に、それらの学習に必要な数学も学ぶことができます。

「普通科ですが大丈夫でしょうか?」と、授業についていけるかどうかを心配されている高校生や保護者の方がいらっしゃいますが、ご安心ください。

電気電子学科では、大学受験生のマンツーマン数学指導を得意とし、高校生の思考の「くせ」を理解し、多数の医学部合格者を出している講師が、「文系でもわかる電気数学」を教えています。

4月の入学後、有効数字や指数表示、接頭語や単位などの復習から始めた1年生は、3ヶ月後の現在、三角関数の学習をしています。

【電気電子学科】企業と連携した実習授業

読売理工医療福祉専門学校 電気電子学科 は、文部科学大臣から「職業実践専門課程」に認定されており、 企業と連携した実習授業を実施しています。

実習準備中の卒業生

2年生の実習授業では、2013年3月に本校電気電子学科を卒業し、現在は太平ビルサービス株式会社で商業施設の監視室所長を務めている先輩から、自家用電気工作物の定期点検方法について指導頂いています。

継電器試験実習の様子

【実践力講座2】再発防止対策の3要件

 再発防止策の徹底が原因かもしれない痛ましい事故を時々ニュースで目にします。しかし、たとえ再発防止策が徹底されていても、事故が再発してしまうことがあります。その原因は立案された再発防止策が必要な要件を満たしていない場合です。

 再発防止策に必要とされる要件は3つあります。第一に適中性、第二に永続性、第三に具体性です。1番目の適中性とは、再発防止策が事故の真の原因に焦点が合っていることです。2番目の永続性とは、再発防止策が応急的な措置ではなく、関係者に変更があった場合でも、いつまでも効果を有することです。3番目の具体性とは、再発防止策が精神論ではなく、該当作業が実施される現場で、具体的に作業手順の中に反映されることです。

 これまでの経験では、事故が発生してしまったときには、下請負業者の営業責任者が発注者を早急に訪ねて、事故発生の経緯を説明し、再発防止策を提示して、「申し訳ありませんでした。今後は事故を再発させないように頑張ります。」と言うのですが、頑張るという精神論だけでは残念ながら事故を防ぐことはできません。

 事故を確実に防ぐためには、再発防止策が的中性、永続性、具体性を満足することが必要です。それらを満足する再発防止策を立案するためには、事故発生に関係している現場の当事者の参加が不可欠です。決して悪者探しや非難をするためではありません。適中性を向上させるために、事実の確認を徹底的に実施するためです。大部分の事故原因はヒューマンエラーです。当事者のそのときの体調や精神状態、現場環境なども重要な事実になります。

 事実を徹底的に確認した上で、事故原因の分析を実施します。集めた多くの事実を、事故発生に直接影響を与えた直接原因と、その他の間接原因に分類し、更にそれらの原因の因果関係を明らかにします。人的原因、物的原因、管理的原因を特定して、それらに個別に対応する対策を組み合わせることで、適中性を満足することができるのです。

 そして、再発防止策の実施段階では、いつ、誰が、何に着眼して点検をするのかということが具体的に必要です。そうすることが永続性の満足につながります。

 そのためには、再発防止策を具体的な作業に分解して、作業手順の中に取り込む必要があります。そうすることで、具体性を満足することも可能になります。

 従って、再発防止策はお詫びのための作文であってはなりません。二度と同じ事故は発生させないという固い決意を持った当事者仲間が集まり、3要件を満たした再発防止策を立案した経験者の進行に従って、時間を費やして検討することが必要です。こういった段階を踏んで再発防止策を立案するためには、最低でも12時間程度は必要です。

 また、こういった作業を進めるためには、学生時代に友人たちと色々なことを語り合い、許しあえる経験をすることが大変重要です。本校の電気電子学科に集まってくる学生たちには、そういう経験を沢山して卒業して欲しいと願っています。

【実践力講座1】障害の未然防止

汚れや摩耗が原因と考えられる電気系統配線の断線が原因で、無人の自動運転で走る新交通システムが逆走するという事故が発生しました。

コンピュータシステムのようなインフラの障害は、社会に与える影響も多く、われわれ保守担当の技術員は24時間365日の保守体制を組み、緊急対応にあたっていました。

当時はQCサークル活動と呼ばれる小集団活動が活発な時代で、われわれ現場の保守活動を預かる技術課では、障害の未然防止をテーマとして取り上げ、緊急保守対応時間を低減し、システムのサービス能力の向上と、現代で言うならば「働き方改革」を実現しました。

先ず始めに、バスタブ曲線(故障率曲線)の考え方に基づいて、緊急対応で呼ばれた全ての障害を、初期故障、偶発故障、劣化による故障に分類しました。そして、劣化による故障に分類されたものを、部品ごとに交換の目安となる時期を特定し、交換の目安が到来する部品は定期保守で交換を実施することで、劣化による故障を事前に防止し、交換時期の目安の精度を向上させていきました。

屋外を走行する自動運転車両の場合には、同じ部品であっても、空気中の塩分濃度や、寒暖の差など、走行環境によって、劣化の要因となる環境は異なるため、運行エリアによって、交換の目安となる時期は異なることが想定されます。

障害のデータを分析することで対策を講じ、今後の事故の歯止めがかけられることを願っています。

本校は「自由で、創造性豊かな全ての青年たちに、民族や宗教、国境を越えて門戸を開き、未来の地球を支える科学技術力を、実学、実習、実践を通じて身につける。」ことを建学の精神としています。これまでの現場での実務経験を通して身に着けた実践力を、学生の皆さんにも伝達して、未来の地球を支える科学技術者を育てていきたいと考えています。

画像は小集団活動のイメージです。(現在は社会で活躍している卒業生の皆さんです)

【人工知能(AI)その2】パターン認識

AIによって仕事が無くなると言われていますが、AIは決して得たいの知れないものではなく、人類が開発したデジタル回路上で、専門家によって選択、加工して与えられたデジタル情報を入力して、機械学習により分別力を向上させているに過ぎません。

機械学習による分別力とは、簡単に言うとパターン認識のことです。

パターン認識で最も利用されているものは検索エンジンかもしれません。インターネットの検索サイトで検索したいキーワードを入力して検索を実行すると、入力したキーワードに関連するサイトや画像などを表示します。表示されたサイトや画像の中から閲覧される回数が多いサイトや画像は、そのキーワードと関連性が強いと判断され、その結果、検索エンジンを動かしているソフトウェアが書き換えられます。

検索サイトでも使用されている画像認識が、人工知能(AI)の第三次ブームを支えていると言えるかもしれません。画像以外にも文字や音声もパターン認識の対象です。

20年くらい前の音声認識ソフトは方言や訛り(なまり)を認識することが難しく、認識の対象となる音声を登録、設定しても、標準語からはずれている音声を認識することは大変難しかったと聞いています。しかし、今では特に設定をしなくても人工知能(AI)が多くの音声データから学習した結果に基づいて、人間と会話ができるようになってきています。

一般には人工知能(AI)と呼ばれていますが、その実態はコンピュータやサーバ上で動いているソフトウェアです。

そのため、IBMでは人工知能(AI)ではなく、”コグニティブ・コンピューティング(Cognitive computing)”という言葉を使っています。

人工知能(AI)がソフトウェアである以上、その処理速度はハードウェアによる制約を受けるため、ハードウェアであるコンピュータやサーバの更なる性能向上が望まれています。

【人工知能(AI)その1】AIとトランジスタ

2019年3月12日の読売新聞に、「未来明るくするAI進化を」という江崎玲於奈先生の解説記事が掲載されました。

AIの第一次ブームは60年前くらい、そして第二次ブームは30年前くらいになります。
そして今、数年前から第三次ブームが始まっています。

第一次ブームと第二次ブームが終息した理由は、当時のコンピュータ・アーキテクチャとトランジスタ技術の発展にあったと言えるかもしれません。
コンピュータ・アーキテクチャとはコンピュータの設計思想のことで、Principle of operation(動作原理)に基づいて仕様が細かく決められており、トランジスタなどを集積して作られている電子回路の入出力について定義をしています。

CISC系の汎用型コンピュータ・アーキテクチャとバイポーラ・トランジスタ技術を利用したコンピュータ製品が世の中に出てきたのが、第一次ブームの終わり頃です。
そして、RISC系の並列処理型コンピュータ・アーキテクチャとCMOSトランジスタ技術を利用したコンピュータ製品が登場したのが、第二次ブームの終わり頃です。

一見すると壁にぶちあたってブームが去ったように見える第一次ブームと第二次ブームですが、新技術の登場により、その新技術を応用した研究結果が次のブームにつながっていると見ることもできます。

AIの技術はコンピュータグラフィックス(CG)技術の発展と同期しているように見え、その背景にあるのは全世界的なスマホの普及と言えます。
元々は60年前くらいのコンピュータに使われているバイポーラ・トランジスタ技術と、関連する様々な技術が発展、融合した結果が、現在のAIであるということができます。
そして、そのバイポーラ・トランジスタについて学ぶのが電子回路の授業です。
電子回路で作るパルスを電子データ、デジタル情報として取扱い、処理をするのがデジタル回路です。
その延長上にあるのがデータ通信の世界で、更にIoTへとつながっているのです。
電気電子学科では電気工事や電気エネルギーだけではなく、こういったことも学ぶことができます。

AIによって仕事が無くなると言われていますが、AIは決して得たいの知れないものではなく、人類が開発したデジタル回路上で、専門家によって選択、加工して与えられたデジタル情報を入力して、機械学習により分別力を向上させているに過ぎません。
AIの分別力による判断結果は機械的なものであり、決して見識の高いものとは言いきれず、最終的な判断は専門家の手によらなければいけないと考えられます。

江崎先生は30年前に本学院(学校法人読売理工学院)の特別顧問に就任頂き、入学式で記念講演頂いたというご縁がございます。
そして30年前のその頃、現場を走り回っていた私が勤務していた日本企業の非常勤取締役で、米国本社の研究所のフェローという、雲の上の世界の大先輩です。
これを機会に、AIについて色々と書いていこうと思います。

【合格率100%】第一種電気工事士(平成30年度)

対策講座平成30年度第一種電気工事士技能試験の結果が1月18日に発表されました。

読売理工医療福祉専門学校電気電子学科で、第一種電気工事士の資格対策講座を受講した受験者は全員合格致しました。

合格した1年生と2年生の学生の皆様、おめでとうございます。
これまでの努力の結果が報われて良かったですね。
教員一同よりお祝い申し上げます。

本年度も毎年合格者輩出記録を、また更新することができました。

本校電気電子学科で開講している資格対策講座の特徴は、実際に試験に合格している専任教員が直接指導をしていることです。
第一種電気工事士と第三種電気主任技術者の資格対策講座は毎年開講し続けています。

4月から始まる新年度は、6年ぶりに2級電気工事施工管理技士の学科試験対策講座を開講予定です。
平成25年度に合格率100%を記録した、1級電気工事施工管理技士の専任教員が再び登壇予定です。

その他にも、DD第1種工事担任者と1級情報配線施工技能士、両資格を保有する専任教員によるDD第1種工事担任者資格対策講座と、電気通信工事業の監理技術者資格を持つ専任教員による2級電気通信工事施工管理技士学科試験対策講座の新規開講準備を進めています。