【人工知能(AI)その2】パターン認識

AIによって仕事が無くなると言われていますが、AIは決して得たいの知れないものではなく、人類が開発したデジタル回路上で、専門家によって選択、加工して与えられたデジタル情報を入力して、機械学習により分別力を向上させているに過ぎません。

機械学習による分別力とは、簡単に言うとパターン認識のことです。

パターン認識で最も利用されているものは検索エンジンかもしれません。インターネットの検索サイトで検索したいキーワードを入力して検索を実行すると、入力したキーワードに関連するサイトや画像などを表示します。表示されたサイトや画像の中から閲覧される回数が多いサイトや画像は、そのキーワードと関連性が強いと判断され、その結果、検索エンジンを動かしているソフトウェアが書き換えられます。

検索サイトでも使用されている画像認識が、人工知能(AI)の第三次ブームを支えていると言えるかもしれません。画像以外にも文字や音声もパターン認識の対象です。

20年くらい前の音声認識ソフトは方言や訛り(なまり)を認識することが難しく、認識の対象となる音声を登録、設定しても、標準語からはずれている音声を認識することは大変難しかったと聞いています。しかし、今では特に設定をしなくても人工知能(AI)が多くの音声データから学習した結果に基づいて、人間と会話ができるようになってきています。

一般には人工知能(AI)と呼ばれていますが、その実態はコンピュータやサーバ上で動いているソフトウェアです。

そのため、IBMでは人工知能(AI)ではなく、”コグニティブ・コンピューティング(Cognitive computing)”という言葉を使っています。

人工知能(AI)がソフトウェアである以上、その処理速度はハードウェアによる制約を受けるため、ハードウェアであるコンピュータやサーバの更なる性能向上が望まれています。