ヒヤリ・ハット 【工事業界の専門用語その6】

施工管理ヒヤリ・ハットとは現場での作業中に、「ヒヤっとした」り「ハッとした」ことです。

例えば、転倒しそうになったので「ヒヤっとした」ことをヒヤリ・ハットと言います。
もしも転倒してしまって、現場で絆創膏を貼る程度では治まらず、病院で診察を受けて治療が必要になる程度の怪我をしていたら労働災害になります。
また、転倒したことが原因で近くにあったものに衝突してしまい、クレームや損害賠償請求の対象となる物損事故を発生させてしまう可能性もあります。

ヒヤリ・ハットは大きな問題にならない、軽微な怪我や物損であっても事故として取扱います。
それは、ヒヤリ・ハットが発生した背景には、必ず不安全行動や不安全状態があるからです。

現場では報告者の責任を追及せずに、ヒヤリ・ハットを報告させることで、現場に潜伏している不安全行動や不安全状態を明らかにして、大きな事故の発生を防いでいるのです。