雷の仕組み

雷 そろそろ雷の季節が来るということで今回のテーマは「雷」です。

 雷はなぜ起こるのでしょうか?

 雷が発生する雷雲は、地表面で暖められた空気が上昇し、上空で冷やされて、直径0.02mm程度の水滴や氷の結晶や直径2mm以上の氷粒などのアラレやヒョウが発生し、最終的には氷の結晶のように小さいものが正の電気にアラレやヒョウのように比較的大きいものは負の電気に帯電します。

 上昇気流と重量の関係により、雷雲の上部には軽い氷晶が、下部には比較的重いアラレやヒョウが分布します。

 雷雲の上部と下部にわかれた正の電気と負の電気の平衡が崩れると、雷雲の内外で放電をおこすようになります。

 これが稲妻と呼ばれるものです。

 さらに雷雲の下方に負の電気が蓄積されると、今度は地上に静電誘導により正の電気が集まり雷雲と地上の間に放電が始まります。これが「雷」です。

 「雷」のエネルギーはどのくらいあるでしょう。

 雷の電圧は1~10億ボルト、電流は数万~数十万アンペアになります。

 継続時間は短く、100マイクロセコンド前後で、その電気エネルギーは、一般家庭の1~2ヶ月分に相当します。

 「雷」5~6個分のエネルギーを貯めておけば、1年間「タダ」で電気が使えるということで、これは「おいしい」話ですね。

読売理工医療福祉専門学校 電気電子学科