第一種電気工事士技能試験日の朝に

たまには真面目にブログの記事を書きたいと思います。

今日は1年に1度の第一種電気工事士技能試験が実施されます。
技能試験の受験資格は、本年度の筆記試験合格者と、筆記試験免除者です。
筆記試験免除対象者は、昨年度の筆記試験合格者と電気主任技術者免状を持っている人です。

技能試験の前提となる筆記試験の受験資格制限は特にありません。
小学生でも中学生でも、受験したい人は受けることができる試験です。
毎年約4万人(昨年度は39,821人が申込)の人が全国で筆記試験を受験し、その合格者約1万5千人と、筆記試験免除者約5千人、合計2万人近く(昨年度は20,215人が受験)の受験者が、今日の技能試験に挑みます。
そして、最終的に1万人~1万5千人(昨年度は17,104人)の受験者が合格となる試験です。

合格率は約30%、しかし、昨年度の結果を見れば、技能試験受験者の85%が合格できる試験です。
この学校でも、他の関連する資格と同様に、専任教員が春から筆記試験の指導を開始し、10月始めの筆記試験終了後から約2ヶ月間技能試験受験対策指導が行われています。

以前は卒業までに合格を目指す学生が多かったのですが、ここ数年は入学してすぐに筆記試験の勉強を始め、1年生の内に第一種電気工事士筆記試験・技能試験に合格する学生が増加する傾向にあります。

今日も、先週末まで放課後に練習を積み重ねていた、1年生と2年生の皆さんが受験をします。
落ち着いてこれまでの練習成果を再現すれば、合格は手に入れることができると信じています。

しかし、合格者が第一種電気工事士免状を手にするためには、もうひとつのハードルがあります。
学校での電気工事科目の単位修得によって、3年または5年の電気工事に従事した実務経験が必要となるのです。

この学校は、卒業と同時に第二種電気工事士養成施設修了となります。
卒業式の日に学位記と養成施設修了証明証を卒業生に渡します。
卒業生は4月に就職するまでの、卒業式後の春休み中に第二種電気工事士免状を交付されているようです。

そうすれば、就職と同時に電気工事に従事できますから、在学中の第一種電気工事士試験合格者は就職と同時に実務経験を積み重ね始めることができるのです。

今日受験する学生たちの合格を、心からお祈り致します。