電験免状取得法【電気系資格その8】

電験(電気主任技術者)免状を取得する方法は、年に1回実施される国家試験に合格するのが一般的です。

第一種、第二種、第三種の種別にかかわらず、受験資格には特に制限がなく、誰でも受験が可能だからです。
また、第一種電気工事士のような実務経験は要求されずに、国家試験の合格者には免状が交付されるからです。

受験資格に制限がないため受験者数も多く、合格率はかなり低くなっています。
直近の国家試験の受験者数と合格者数、合格率は次のとおりです。
 第一種(平成29年度)合格率3.5%(一次試験合格率☓二次試験合格率) 
  一次試験 受験者数1,567、合格者数363、合格率23.2%
  二次試験  受験者数569、合格者数86、合格率15.1%
 第二種(平成29年度)合格率3.6%(一次試験合格率☓二次試験合格率) 
  一次試験 受験申込者6,570、合格者1,737合格率26.4%
  二次試験 受験者数2,435、合格者数329、合格率13.5%
 第三種(平成30年度)合格率9.1%
  受験申込者42,976、合格者3,918

国家試験に合格する方法以外に、本校のような認定校を卒業する方法もあります。
在学中に必要とされる科目の単位を取得して卒業することで、第二種と第三種の認定資格が取得できます。
第二種は卒業後実務経験5年、第三種は卒業後実務経験2年で、免状交付申請をすることができます。

curr3s本校電気電子学科は文部科学大臣から職業実践専門課程の認定も取得しています。
電気工作物の保安監督業務に従事している実務家講師による実習や、報告書の作成を授業で実施し、保安監督の実務に即した指導をしています。

また、国家試験受験希望を持つ学生向けの資格講座を、国家試験合格者の教員が開講し、これまでに第二種および第三種の試験を在学中に挑戦し、在学中に第三種全科目に合格して卒業した学生もいます。