夏休みが終わりました

夏休みが終わりました。

夏休みが終わり授業が始まって、もう一週間が過ぎてしまいました。
一ヶ月の休みを終えて、少しずつ毎日の授業にカラダを慣らしていきたいものです。
しかし、この学校の電気電子学科の学生たちには、そういう余裕は許されていません。

「卒業時に無試験で第二種電気工事士免状取得」
実は、この言葉には深い深い意味があるのです。

確かに、卒業時には無試験ですが、卒業を認められるには、2年間で合計8回の定期試験に合格しなければいけないのです。
1年生の前期中間試験、前期期末試験、後期中間試験、後期期末試験、
2年生の前期中間試験、前期期末試験、後期中間試験、後期期末試験、
これら、合計8回の定期試験です。

国家試験を受験する場合は、学科試験1回、技能試験1回で、必要とされる全範囲について答えなければいけませんが、専門学校の場合はこの全範囲が2年間で8分割される訳ですから、2年間という歳月は必要ですが実は楽なのかもしれません。

それで、前期期末試験ですが、今週の木曜日から始まります。
1年生は7科目、2年生は12科目を受験します。

時間割の都合で、2年生の電気工事実習の試験は既に始まっています。

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 いつも厳しいY先生の監督下、真面目に課題に取り組む2年生

1年生も前期中間試験では、実際の国家試験で問われる問題の2倍程度の分量がある課題に取り組むことになります。
しかし、今年の夏休み明けの実習内容は年間スケジュールに従って、がいし引き工事の練習です。

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←経験豊富なO先生

厚めの板にノッブがいしをしっかりと固定し、IV線をバインド線で留めている1年生

1年生にとっては、前期中間試験に続いて2回目の専門学校での定期試験ですが、前期期末試験のレベルはどの科目も、中間試験に比べてはるかに難易度が高く感じられるかもしれません。

しかしこれも、2年間で電気工事士と電気主任技術者に必要な知識を身に着けた、社会から評価をされる即戦力となるためなのです。

全員が夢に向かって、入学時の初志を貫徹できることを電気電子学科教員一同、いつも願っています。

1年生の電気工事実習 ~ケーブル工事~

早いもので1年生が入学して2ヵ月半が過ぎました。
今月の初めに、専門学校入学後初めての試練である前期中間試験を終え、もう6月もおしまい。
あと一ヶ月頑張って勉強をすれば、楽しみな一ヶ月間の夏休みへ突入です。

これまで電工ナイフに触れたことがある1年生も、高校の普通科を卒業して入学した1年生も、日本語学校を卒業して入学した留学生も、みんな絶縁電線の絶縁被覆を電工ナイフでむく練習から工事実習は始まります。

そして、ランプレセプタクル、点滅器、パイロットランプの常時点灯、同時点滅、異時点滅などを覚えていきます。

6月の中旬までは、絶縁電線の絶縁被覆むきから、直線接続や終端接続の基本である、ツイストジョイントやネジリ接続を体験し、直径1.6mmの単線に慣れるための練習をします。
そして、より線のアンブレラジョイントで、単線とより線の違い、電線の直径での呼び方、より線の断面積での呼び方を修得します。

そのようにして身に着けた単位作業の応用編として、6月下旬からは単線結線図が与えられ、自分で複線図を書き、作品を完成させて実際に100Vの電源に接続して自主点検をして教員に評価をしてもらうという課題に入ります。

先ず始めはケーブル工事です。
単線結線図からいんぺい配線か露出配線かを読み取り、必要な器具を用意し、連用取付枠に上下間違わないように埋め込み器具を取り付け、Fケーブルの線心がスイッチボックスのゴムブッシングから外に出ないように気をつけながら、100V電源を接続するときも感電しないように真剣にみんな取り組んでいます。

入学当初は緊張した雰囲気が漂っていた1年生ですが、最近は工事実習の授業中に、助手の先生に叱られるぐらい自主的に動き始めることができています。

学校の授業では、叱られることも、失敗することも結構。
卒業後に直面するであろうアクシデントを実習時間等に疑似体験し、叱られた経験や、失敗した経験を卒業後の現場での成功に活かしてくれることができれば、全く問題はありません。

今の時期に経験すべきことをしっかりと経験し、電気技術者として一歩一歩成長してくれることを楽しみにしています。

1年生実習201306

2013年球技大会

2013626日(水)にBumB 東京スポーツ文化館にて球技大会が行われました。


種目は、フットサル、ソフトバレー、バスケ、ドッジボールがあり、こういった、みんなで集まって運動する機会というのはなかなかありません。日頃、勉強ばかりしている学生たちは、久しぶりに運動して、運動不足を解消できたでしょうか?


写真は球技大会後の集合写真

集合写真25%

 

 

2013年5月31日校外オリエンテーション

校外オリエンテーション


5月31日(金)に東京ビッグサイトで催された電設工業展を見学しました。

今回のテーマは、「電設技術で築くスマートライフ~未来へつなごう安全・安心~」とういうことで電気設備業界の最新情報と電設技術について多くの会社が出展していました。

一年生は電気を勉強し始めたばかりなので、あまり理解できなかったかもしれませんが、電気の事が分かってきている二年生達は最新の設備や工具などを見る事でさらに興味が沸いてきたのではないでしょうか?


午後は、昼食会を行い親睦を深めました。

無題

 

 

ご安全に!

 3月に卒業して4月から都内で新入社員研修を受講していた卒業生が、挨拶のため先日教員室を訪ねて来てくれました。
これまでの都内での合同研修を終え、仮配属地である千葉県の火力発電所へ行くとのことでした。

職場での挨拶言葉

「ご安全に!」

がまだピンと来ないということでした。

どの企業でも「ハイオアシス」など挨拶の励行に関する研修が行われ、挨拶言葉などから始まって徐々にその業界、企業に馴染んでいくのでしょう。

一般企業であれば、朝なら「おはようございます!」、昼間なら「こんにちは!」。
テレビ局はいつでも「おはようごいます!」のようですが・・・

電気電子学科を卒業して大きな設備を管理する工場などに勤務する場合の挨拶は「ご安全に!」です。

 4月はそういう業界を目指した新入生40名が入学してきました。

入学式ロビーS

場内s

 卒業式と同じく、読売理工医療福祉専門学校の入学式は、学校法人読売理工学院が運営する専門学校読売自動車大学校と一緒に開催されます。
両校の学生は球技大会の各競技で優勝を目指して競い合うことになる仲間たちです。

 今年電気電子学科に入学した学生の生まれ故郷は北海道から沖縄まで日本全国。そして留学生の出身国は中国、タイ、ベトナム、ミクロネシア、ポーランド、セネガル。
今年も世界各地から読売理工専で電気を学ぶために学生が集まってくれました。

 朝早くに起きて新聞配達をしてから登校している学生も4名います。

 4月は教員の私を含め、新入生の皆さんは1週間の時間割に慣れるための期間だったような気がします。
それでも、連休開始直前の4月24日には全員登校してくれました。
そういったちょっとしたことでも嬉しいのが教員という職業です。

ゴールデンウイークが終わると、徐々に加速度的に学ぶ内容が難しくなってきます。

それでも、初心を忘れずに簡単にあきらめることなく、遅刻せず、休まず、友達に会うのが楽しみという理由でも良いから学校に通って、来年の春まで学び続け全員で2年生に進級して欲しいと願っています。

(掲載の画像は読売自動車大学校からお借り致しました)

未来を築く電気技術者、技能者が卒業

 平成25年3月18日、電気電子学科2年生全員が卒業しました。

などと書くと堅苦しいので、2年間担当した教員にとっては
「2年間で最後の最後まで頑張って全員卒業してくれました」
というのが正直な感想かもしれません。

 今回の卒業生は2011年(平成23年)3月11日(金)に発生した「東日本大震災」の直後に入学した学生たちです。
東北出身で被災・転居せざるを得なかった家庭の学生もいました。その学生は2年間、アルバイトを夜更けまで頑張って学費と生活費を稼ぎ、途中でくじけそうになったこともありましたが学業を全うしてくれました。

 2年間朝夕、読売新聞の配達をしながら頑張り続け、よみうりホールの卒業式で奨学生後援会賞総代となった卒業生もいました。先ほどのアルバイトを夜更けまで頑張った学生が睡魔に耐えられず眠りについた頃、彼は夏の暑さにも、冬の寒さにも耐えながら新聞を配達し、朝刊の配達後に毎朝9時には登校し、14時30分の授業終了後は夕刊配達に間に合うように下校する生活を毎日続けたのです。
その上、昨年11月に実施された「2級電気工事施工管理技術検定(学科のみ受験)」にも合格。所定の実務経験後無試験で、第二種および第三種電気主任技術者免状交付に必要とされる科目も全て修めて卒業しました。

 2年間毎日往復5時間近くの時間をかけて、北関東の自宅から通ってくれた学生もいました。

 語りはじめたら尽きないくらいの「思い出」を一杯いただけたことを、卒業生の皆さんに心から感謝をしたいと思います。

 本当にみんなよく頑張った!!
 おめでとう!!
 そして ありがとう!!

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卒業生の皆さんに渡された、読売理工専校友会(同窓会組織)からの記念品、卒業アルバムと卒業証書です。

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卒業証書(左)と第二種電気工事士養成施設修了証明書(右)です。

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電気工事士法第四条第四項第二号に規定する養成施設の修了証明書です。
電気電子学科2年間で学ぶ必修科目として、「経済産業省令で定める第二種電気工事士たるに必要な知識及び技能に関する課程」が含まれています。
そのためこの証明書を添えて、「卒業と同時に無試験で」免状交付申請ができますが、これは卒業までの2年間合計8回の定期試験(前期中間、前期期末、後期中間、後期期末)全てに合格した証明書でもあります。
(免状交付申請が受理された後、別途提出する修了者名簿との照合等が行われ、申請から数週間後に免状が交付されるようです。)

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2年間合計8回の定期試験に合格し、卒業した学生たちです。

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第二種電気工事士の能力が国家から認められた卒業生と教員の日常の様子。
同年代と何も変わらない普通の若者たちです。

2年間で電気の専門知識を学んで社会に出た若者たち。
専門知識だけではなく、社会で生きるために必要なことを、どれくらい伝えられたかはわかりません。
学校からも国家からも認められたことに自信を持って、これからの人生を歩んでいかれることを願っています。

1年生の電気工事実習 ~金属管工事最終課題~

 10月下旬から始まった金属管工事の実習も、冬休み明けには工事実習教室の既設電線管を利用し、実際の施工現場に近い環境で2グループに別れて作業が錯綜するような状況で行います。

 机上の金属管工事の技能だけではなく、声を掛け合い、呼び線そうにゅう器(スチールワイヤ)を上手に使用できなければ進まない実習課題を行っています。

 それでは、それぞれのグループの様子を見てみましょう。

<工程表も作成していた”段取りは完璧”グループ>

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事前作成資料を確認しながら施工前の打ち合わせがスタート

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グループリーダーを中心に現場の実物を確認しながら確認

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呼び線そうにゅう器のスチールワイヤを金属管に挿入

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施工図を確認しながらIV線をスチールワイヤに固定する

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声をかけあい確認しながらIV線を通す

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差込型電線コネクタを使って通線したIV線を接続

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心配そうな先生

ボックスのカバーを閉めて確認作業にとりかかる

<たたけば響く”臨機応変”グループ>

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グループリーダーの大きな声で打ち合わせ開始
(ひとりだけ左側に離れて呼び線そうにゅう器の確認?)

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呼び線そうにゅう器担当者以外は全員で配線方法の確認

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「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
先生ではありません。仕事と勉強を両立させている学生です

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呼び線そうにゅう器担当者の出番です

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笑顔で会話を交わしながら作業が進む
手を動かさずみんなに微笑んでる学生がひとり

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そして最後はIV線を確実に接続しカバーを閉じて確認に着手

 事前の準備も、作業に対する態度も異なるふたつのグループ。
それでもほぼ同時に作業は完了。

 入学して1年も経たないのに着実に成長している学生たち。
本当に将来が楽しみな「電気工事士のたまご」たちです。

施工管理技術検定合格発表!!

 先週の2月1日(金)、平成24年11月11日(日)に全国で実施された「2級電気工事施工管理技術検定試験」の合格発表が行われ、読売理工医療福祉専門学校電気電子学科の2年生4名が学科試験に合格しました。

 電気工事士は「免状がなければ該当する電気工事ができない」資格、

 電気工事施工管理技術検定試験は「電気工事施工管理技士を名乗っても良い」資格です。

 電気工事施工管理技士の仕事は、建設業法でその詳細が決められています。

 ①建設業(電気工事業)を開業し、経営するために必要です。
 ②現場の監督(監理技術者・主任技術者として)をするために必要です。

 その他、公共工事の入札に必要となる建設業者(会社)の「経営事項審査」で、建設業種類別技術職員数の評点を上げることができます。

 つまり、電気工事施工管理技士の有資格者は、電気工事士と同様に電気工事業を営む企業が採用したい電気技術者なのです。ぜひ新聞の人材募集面を見てみてください。


 そういう資格ですから、電気工事施工管理技士には1級2級がありますが、どちらを名乗るためにも実務経験が必要です。
 2級電気工事施工管理技士を名乗ることができる2級電気工事施工管理技術検定の場合、第一種電気工事士免状の交付を受けた者は、免状交付時点で既に電気工事の実務経験が認められていますから、どの年度でも受験申込が可能です。
しかし、大学の指定学科卒、電気主任技術者(第一種~三種)免状または第二種電気工事士免状の交付を受けた者でさえ、1年以上の実務経験が受験資格として要求されています

 働きながら勉強をして受験するのは本当に大変です。学校で学んだ電気理論を忘れないようにし、構内電気設備以外の電気工事全般と、電気工事以外の関連する建設業の知識と法規を覚え、日々の仕事は当たり前にこなしながら問題集を常に持ち歩き、時間があるときは常に過去問や想定問題を確認。・・・経験者だからこそ言えることです。

 話を戻しますが、試験は学科試験と実地試験に分かれています。電気工事や施工管理法の知識を問う学科試験と、工事現場での実務経験を書かせる実地試験です。
そのため、高校、短大、5年制高専、大学の指定学科卒業見込者(卒業をする3月の前の年)には、2級電気工事施工管理技術検定の学科試験のみ受験が許されています。

 指定学科は国土交通省令で定められ、読売理工医療福祉専門学校の電気電子学科は、「短期大学の指定学科に準ずると認められ」ています。

 ですから、在学中に2級電気工事施工管理技士になるための学科試験に合格し、卒業時に第二種電気工事士の資格を取得して電気工事業に就いて、1年後に会社が実務経験を認めてくれれば、卒業して1年半後には実地試験を受験して合格し2級電気工事施工管理技士になることができます。

 また、短大の指定学科に準ずる専門学校ですから、1級電気工事施工管理技術検定も、卒業後5年以上の実務経験で受験が可能です

 資格と就職について | 電気電子学科 | 読売理工医療福祉専門学校
 http://www.yomiuririkou.ac.jp/course/electric/license.html

第一種電気工事士結果発表!


平成
24年第一種電気工事士技能試験の合格発表がありました。

今年は7名受験し、6名が合格しました。

皆さん試験までよく頑張りました。おめでとうございます。

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学生の感想

試験後

試験が終わった後、自分の完成させた作品と他の人の作品を比べてみると、見た目の綺麗さや細かいところの丁寧さが全く違い、ほぼ毎日、練習してきたことが身に付いているのだなと思いました。先生たちが細かいところまで綺麗に作れとうるさく言っていたのは、こういうところで差が出るからだと思いました。

 

合格後

自分がやってきたことが形になって、うれしい!電気の技術者として一歩前進した気がする!また、ほかの資格を取得しステップアップし、就職に生かしたい。次は消防設備士を取りたい!等々

 

これから受験する人たちへ

毎日コツコツ勉強すること、焦ってやっても後で知識には残らない。合格すれば、自信がつき、また次の資格を勉強しようという意欲が沸いてくる。チャレンジするだけでは、だめ。合格するんだという意識が大事!

 

 

読売理工医療福祉専門学校   電気電子学科

第2・3種電気主任技術者認定校(要:実務経験5年・同2年で取得可)
第2種電気工事士(卒業時に取得)
工事担任者(AI・DD種)基礎科目免除
認定電気工事従事者&消防設備点検資格者(第2種電気工事士免許を卒業時に取得することで講習会受講等により取得可)
電気需要設備の許可主任技術者(電気主任技術者を卒業時認定されることで許可される)
特種電気工事資格者:ネオン設備工事・非常用予備発電装置工事(第2種電気工事士免許を卒業時に取得することで実務経験5年かつ講習会受講により取得可)
2級電気工事施工管理技士(第2種電気工事士免許を卒業時に取得することで、通常2年の実務経験を要するが、1年で実地試験の受験資格が得られる。)
1級電気工事施工管理技士(短大同等で指定学科の為、卒業後5年の実務経験で受験可:指定学科以外は要7年6ヶ月)
国家試験受験対策授業実施中:
甲種第四類消防設備士、第一種電気工事士、ボイラー、第2種・3種電気主任技術者、2級電気工事施工管理技士

2年生の電気工事実習 ~卒業に向かって最後の追い込み~

始まる前は長いと思っていた冬休みも、気が付いてみればあっという間に終わってしまいました。

毎週の授業も時間割通りに再び始まり、1年生は進級に向かって、2年生は卒業に向かって、最後の追い込み期間に入りました。

経済産業大臣が認める第二種電気工事士養成施設になっている本校の電気電子学科の授業で、力を入れて取り組んでいるのが「電気工事実習」です。

一般的な電気系学科を持つ学校では、電気回路理論や電子回路の講義で学ぶ理論の検証を行う電気工学系の実験実習の授業があるのは当たり前ですが、本校の1年生は「基礎実験実習」が月曜日の午前中にある他、木曜日と金曜日の午前中は「電気工事実習」があります。2年生は火曜日の午前中に「応用実験実習」がある他、水曜日の午前中に「電気工事実習」があります。
1年生は授業全体の3割近くが電気工事実習の時間になります。
基礎実験実習も含めると、授業全体の4割の時間を電気実験室で過ごすことになります。
これは専門学校だからこそ経験できる、貴重な時間の使い方だと思います。

1年生は、絶縁電線の処理の仕方から始まり、ケーブル工事、金属管工事、そして合成樹脂管工事等を1年間かけてマスターします。

2年生は、立面で1年生のときに学んだ各種工事を再度実習で体験し、体に覚えこませます。
第二種電気工事士養成施設ですから、第二種電気工事士の範囲をきちんとマスターすればそれで十分なのでしょうが、電気工事の世界で第二種電気工事士資格の取得は、電気工事業界のスタート地点に就くことが許されることに過ぎません。

職に就いて経験を積み重ねる過程で、担当できる工事の範囲は、更に広く、そして深くなっていきます。
本校では従来から、卒業生の皆さんが社会に出ても困ることが無いように、電気工事実習では第二種電気工事士の作業には含まれない電気工事の実習も行っています。

卒業判定を最終的に左右する2年生の後期期末試験までの約4か月間は、引き込み工事、リモコンリレー、ネオン工事、シーケンス工事、プログラムリレーなどの実習も行っています。

電気工事士は電気工事ができればそれで良いという職業ではありません。
担当する電気工事に関連する、幅広い設備に関する知識を持っている必要があります。
その上で創意工夫して、お客様の希望を実現する。
これが電気工事の世界です。

卒業が近づいている2年生は電気工事実習で、シーケンス工事に取り組んでいます。
主回路の工事はもうお手のもの。
そして、タイムチャートを見て、操作回路をKIV線でどう組み立てるかということが、現在の2年生の課題です。

単なる電気工事士の育成ではなく、本当に社会で役に立つ電気工事技術者の育成が、本校電気電子学科が目指しているところです。

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