ご安全に!

 3月に卒業して4月から都内で新入社員研修を受講していた卒業生が、挨拶のため先日教員室を訪ねて来てくれました。
これまでの都内での合同研修を終え、仮配属地である千葉県の火力発電所へ行くとのことでした。

職場での挨拶言葉

「ご安全に!」

がまだピンと来ないということでした。

どの企業でも「ハイオアシス」など挨拶の励行に関する研修が行われ、挨拶言葉などから始まって徐々にその業界、企業に馴染んでいくのでしょう。

一般企業であれば、朝なら「おはようございます!」、昼間なら「こんにちは!」。
テレビ局はいつでも「おはようごいます!」のようですが・・・

電気電子学科を卒業して大きな設備を管理する工場などに勤務する場合の挨拶は「ご安全に!」です。

 4月はそういう業界を目指した新入生40名が入学してきました。

入学式ロビーS

場内s

 卒業式と同じく、読売理工医療福祉専門学校の入学式は、学校法人読売理工学院が運営する専門学校読売自動車大学校と一緒に開催されます。
両校の学生は球技大会の各競技で優勝を目指して競い合うことになる仲間たちです。

 今年電気電子学科に入学した学生の生まれ故郷は北海道から沖縄まで日本全国。そして留学生の出身国は中国、タイ、ベトナム、ミクロネシア、ポーランド、セネガル。
今年も世界各地から読売理工専で電気を学ぶために学生が集まってくれました。

 朝早くに起きて新聞配達をしてから登校している学生も4名います。

 4月は教員の私を含め、新入生の皆さんは1週間の時間割に慣れるための期間だったような気がします。
それでも、連休開始直前の4月24日には全員登校してくれました。
そういったちょっとしたことでも嬉しいのが教員という職業です。

ゴールデンウイークが終わると、徐々に加速度的に学ぶ内容が難しくなってきます。

それでも、初心を忘れずに簡単にあきらめることなく、遅刻せず、休まず、友達に会うのが楽しみという理由でも良いから学校に通って、来年の春まで学び続け全員で2年生に進級して欲しいと願っています。

(掲載の画像は読売自動車大学校からお借り致しました)

1年生の電気工事実習 ~金属管工事最終課題~

 10月下旬から始まった金属管工事の実習も、冬休み明けには工事実習教室の既設電線管を利用し、実際の施工現場に近い環境で2グループに別れて作業が錯綜するような状況で行います。

 机上の金属管工事の技能だけではなく、声を掛け合い、呼び線そうにゅう器(スチールワイヤ)を上手に使用できなければ進まない実習課題を行っています。

 それでは、それぞれのグループの様子を見てみましょう。

<工程表も作成していた”段取りは完璧”グループ>

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事前作成資料を確認しながら施工前の打ち合わせがスタート

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グループリーダーを中心に現場の実物を確認しながら確認

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呼び線そうにゅう器のスチールワイヤを金属管に挿入

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施工図を確認しながらIV線をスチールワイヤに固定する

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声をかけあい確認しながらIV線を通す

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差込型電線コネクタを使って通線したIV線を接続

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心配そうな先生

ボックスのカバーを閉めて確認作業にとりかかる

<たたけば響く”臨機応変”グループ>

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グループリーダーの大きな声で打ち合わせ開始
(ひとりだけ左側に離れて呼び線そうにゅう器の確認?)

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呼び線そうにゅう器担当者以外は全員で配線方法の確認

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「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」
先生ではありません。仕事と勉強を両立させている学生です

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呼び線そうにゅう器担当者の出番です

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笑顔で会話を交わしながら作業が進む
手を動かさずみんなに微笑んでる学生がひとり

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そして最後はIV線を確実に接続しカバーを閉じて確認に着手

 事前の準備も、作業に対する態度も異なるふたつのグループ。
それでもほぼ同時に作業は完了。

 入学して1年も経たないのに着実に成長している学生たち。
本当に将来が楽しみな「電気工事士のたまご」たちです。

施工管理技術検定合格発表!!

 先週の2月1日(金)、平成24年11月11日(日)に全国で実施された「2級電気工事施工管理技術検定試験」の合格発表が行われ、読売理工医療福祉専門学校電気電子学科の2年生4名が学科試験に合格しました。

 電気工事士は「免状がなければ該当する電気工事ができない」資格、

 電気工事施工管理技術検定試験は「電気工事施工管理技士を名乗っても良い」資格です。

 電気工事施工管理技士の仕事は、建設業法でその詳細が決められています。

 ①建設業(電気工事業)を開業し、経営するために必要です。
 ②現場の監督(監理技術者・主任技術者として)をするために必要です。

 その他、公共工事の入札に必要となる建設業者(会社)の「経営事項審査」で、建設業種類別技術職員数の評点を上げることができます。

 つまり、電気工事施工管理技士の有資格者は、電気工事士と同様に電気工事業を営む企業が採用したい電気技術者なのです。ぜひ新聞の人材募集面を見てみてください。


 そういう資格ですから、電気工事施工管理技士には1級2級がありますが、どちらを名乗るためにも実務経験が必要です。
 2級電気工事施工管理技士を名乗ることができる2級電気工事施工管理技術検定の場合、第一種電気工事士免状の交付を受けた者は、免状交付時点で既に電気工事の実務経験が認められていますから、どの年度でも受験申込が可能です。
しかし、大学の指定学科卒、電気主任技術者(第一種~三種)免状または第二種電気工事士免状の交付を受けた者でさえ、1年以上の実務経験が受験資格として要求されています

 働きながら勉強をして受験するのは本当に大変です。学校で学んだ電気理論を忘れないようにし、構内電気設備以外の電気工事全般と、電気工事以外の関連する建設業の知識と法規を覚え、日々の仕事は当たり前にこなしながら問題集を常に持ち歩き、時間があるときは常に過去問や想定問題を確認。・・・経験者だからこそ言えることです。

 話を戻しますが、試験は学科試験と実地試験に分かれています。電気工事や施工管理法の知識を問う学科試験と、工事現場での実務経験を書かせる実地試験です。
そのため、高校、短大、5年制高専、大学の指定学科卒業見込者(卒業をする3月の前の年)には、2級電気工事施工管理技術検定の学科試験のみ受験が許されています。

 指定学科は国土交通省令で定められ、読売理工医療福祉専門学校の電気電子学科は、「短期大学の指定学科に準ずると認められ」ています。

 ですから、在学中に2級電気工事施工管理技士になるための学科試験に合格し、卒業時に第二種電気工事士の資格を取得して電気工事業に就いて、1年後に会社が実務経験を認めてくれれば、卒業して1年半後には実地試験を受験して合格し2級電気工事施工管理技士になることができます。

 また、短大の指定学科に準ずる専門学校ですから、1級電気工事施工管理技術検定も、卒業後5年以上の実務経験で受験が可能です

 資格と就職について | 電気電子学科 | 読売理工医療福祉専門学校
 http://www.yomiuririkou.ac.jp/course/electric/license.html

2年生の電気工事実習 ~卒業に向かって最後の追い込み~

始まる前は長いと思っていた冬休みも、気が付いてみればあっという間に終わってしまいました。

毎週の授業も時間割通りに再び始まり、1年生は進級に向かって、2年生は卒業に向かって、最後の追い込み期間に入りました。

経済産業大臣が認める第二種電気工事士養成施設になっている本校の電気電子学科の授業で、力を入れて取り組んでいるのが「電気工事実習」です。

一般的な電気系学科を持つ学校では、電気回路理論や電子回路の講義で学ぶ理論の検証を行う電気工学系の実験実習の授業があるのは当たり前ですが、本校の1年生は「基礎実験実習」が月曜日の午前中にある他、木曜日と金曜日の午前中は「電気工事実習」があります。2年生は火曜日の午前中に「応用実験実習」がある他、水曜日の午前中に「電気工事実習」があります。
1年生は授業全体の3割近くが電気工事実習の時間になります。
基礎実験実習も含めると、授業全体の4割の時間を電気実験室で過ごすことになります。
これは専門学校だからこそ経験できる、貴重な時間の使い方だと思います。

1年生は、絶縁電線の処理の仕方から始まり、ケーブル工事、金属管工事、そして合成樹脂管工事等を1年間かけてマスターします。

2年生は、立面で1年生のときに学んだ各種工事を再度実習で体験し、体に覚えこませます。
第二種電気工事士養成施設ですから、第二種電気工事士の範囲をきちんとマスターすればそれで十分なのでしょうが、電気工事の世界で第二種電気工事士資格の取得は、電気工事業界のスタート地点に就くことが許されることに過ぎません。

職に就いて経験を積み重ねる過程で、担当できる工事の範囲は、更に広く、そして深くなっていきます。
本校では従来から、卒業生の皆さんが社会に出ても困ることが無いように、電気工事実習では第二種電気工事士の作業には含まれない電気工事の実習も行っています。

卒業判定を最終的に左右する2年生の後期期末試験までの約4か月間は、引き込み工事、リモコンリレー、ネオン工事、シーケンス工事、プログラムリレーなどの実習も行っています。

電気工事士は電気工事ができればそれで良いという職業ではありません。
担当する電気工事に関連する、幅広い設備に関する知識を持っている必要があります。
その上で創意工夫して、お客様の希望を実現する。
これが電気工事の世界です。

卒業が近づいている2年生は電気工事実習で、シーケンス工事に取り組んでいます。
主回路の工事はもうお手のもの。
そして、タイムチャートを見て、操作回路をKIV線でどう組み立てるかということが、現在の2年生の課題です。

単なる電気工事士の育成ではなく、本当に社会で役に立つ電気工事技術者の育成が、本校電気電子学科が目指しているところです。

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2012年 電気電子学科 10大ニュース

早いもので1年が終わろうとしています。
年末といえば、やはり10大ニュース。

2012年の「電気電子学科 10大ニュース」の発表です

 1年生が金属管工事に挑戦
 http://blog.livedoor.jp/yomiuri_denki/archives/52086389.html
 入学した1年生の工事実習は、自分の工具に名前を書くことから始めます。入学式の翌日と翌々日のオリエンテーションの期間中に、工具を持っていない新入学生はみんな同じ工具を買うので、名前をきちんと書かなければ誰の工具なのか分からなくなってしまうからです。それでも最近の学生は非常に小さい字で書くので、2年生の実習中に確認をしてみたら、3人の工具が入れ替わっていました

 学園祭の模擬店&展示グランプリで第1位と第3位を受賞
 http://blog.livedoor.jp/yomiuri_denki/archives/52088607.html
 今年の模擬店はタコ焼きに挑戦した。担当教員は頑張った。担当した学生も、おテントウさまも、彼を見放すことはありませんでした

 学園祭の打ち上げを開催
 http://blog.livedoor.jp/yomiuri_denki/archives/52090024.html
 模擬店の売り上げと、グランプリの副賞で打ち上げを行いました

 2009年3月の卒業生が東大大学院に合格
 http://www.yomiuririkou.ac.jp/news/2011/0926.html
 専門学校は卒業すると就職するのが当たり前と思われている方が多いと思います。しかし、1年生で学ぶ専門科目がおもしろくなり、大学へ編入学する学生もいます。今の2年生では、高校の普通科を卒業して本校に入学した日本人学生1名、国費留学生2名の大学編入と、私費留学生の大学院入学が決まっています。

 球技大会4位に終わる
 http://blog.livedoor.jp/yomiuri_denki/archives/52069805.html
 昨年はサッカーで優勝、バスケットボールは準優勝で、学院理事長から副賞も戴き盛大なお祝いを行いましたが、今年は残念な結果に終わってしまいました。

 校外オリエンテーションでスマートグリッド展を見学
 http://blog.livedoor.jp/yomiuri_denki/archives/52069805.html
 毎年1年生と2年生合同で展示会に出かけています。昨年は電設工業展でしたが、今年はスマートグリッド展でした。来年は再び電設工業展の予定です。しかし、食べ盛りの若者たちは、展示会よりも、その後のホテルのバイキングランチの方が楽しみのようです。

 読売育英奨学生激励会が開催される
 http://blog.livedoor.jp/yomiuri_denki/archives/52070680.html
 http://www.yomiuririkou.ac.jp/news/2012/0710_2.html
 以前に比べると少なくなりましたが、毎朝3時頃には起床をし、新聞配達を終えてから学校で勉強をしている学生がいます。そういった学生の激励会が毎年行われています。激励会ではボーリングの後に懇親会を開催。毎年豪華景品が当たる抽選会が行われています。

 保護者向け就職セミナーが行われる
 http://blog.livedoor.jp/yomiuri_denki/archives/52072748.html
 http://www.yomiuririkou.ac.jp/news/2012/0723.html
 1年生の後期からビジネスマナーの授業内で就職活動について学びます。それよりも早い時期に、保護者の皆様を対象とした、授業を担当するキャリアコンサルタントと学科専任教員によるセミナーを実施しています。

 ヒューストン大学大学院生の卒業生が来校
 http://blog.livedoor.jp/yomiuri_denki/archives/52069983.html
 本校を卒業後、編入学した大学を卒業して大学院に進学する留学生もいます。そんな卒業生が家族を連れて学校を訪ねてくれました。

 第39回校友会理事・評議員会が開催される
 http://blog.livedoor.jp/yomiuri_denki/archives/52072881.html
 電気電子学科の専任の先生の多くは本校の卒業生(校友)です。先輩だからこそ、自分が教わったように後輩の皆さんに親身になって指導することができます。40年以上の学院の歴史の中で、学科の新設や名称変更が行われていますが、電気電子学科は創立当初から40年以上の伝統を受け継ぎ続けています。

第一種電気工事士技能試験日の朝に

たまには真面目にブログの記事を書きたいと思います。

今日は1年に1度の第一種電気工事士技能試験が実施されます。
技能試験の受験資格は、本年度の筆記試験合格者と、筆記試験免除者です。
筆記試験免除対象者は、昨年度の筆記試験合格者と電気主任技術者免状を持っている人です。

技能試験の前提となる筆記試験の受験資格制限は特にありません。
小学生でも中学生でも、受験したい人は受けることができる試験です。
毎年約4万人(昨年度は39,821人が申込)の人が全国で筆記試験を受験し、その合格者約1万5千人と、筆記試験免除者約5千人、合計2万人近く(昨年度は20,215人が受験)の受験者が、今日の技能試験に挑みます。
そして、最終的に1万人~1万5千人(昨年度は17,104人)の受験者が合格となる試験です。

合格率は約30%、しかし、昨年度の結果を見れば、技能試験受験者の85%が合格できる試験です。
この学校でも、他の関連する資格と同様に、専任教員が春から筆記試験の指導を開始し、10月始めの筆記試験終了後から約2ヶ月間技能試験受験対策指導が行われています。

以前は卒業までに合格を目指す学生が多かったのですが、ここ数年は入学してすぐに筆記試験の勉強を始め、1年生の内に第一種電気工事士筆記試験・技能試験に合格する学生が増加する傾向にあります。

今日も、先週末まで放課後に練習を積み重ねていた、1年生と2年生の皆さんが受験をします。
落ち着いてこれまでの練習成果を再現すれば、合格は手に入れることができると信じています。

しかし、合格者が第一種電気工事士免状を手にするためには、もうひとつのハードルがあります。
学校での電気工事科目の単位修得によって、3年または5年の電気工事に従事した実務経験が必要となるのです。

この学校は、卒業と同時に第二種電気工事士養成施設修了となります。
卒業式の日に学位記と養成施設修了証明証を卒業生に渡します。
卒業生は4月に就職するまでの、卒業式後の春休み中に第二種電気工事士免状を交付されているようです。

そうすれば、就職と同時に電気工事に従事できますから、在学中の第一種電気工事士試験合格者は就職と同時に実務経験を積み重ね始めることができるのです。

今日受験する学生たちの合格を、心からお祈り致します。

学園祭の打ち上げ!!

前回のブログで、電気電子学科が学園祭の「模擬店&展示グランプリ」において、展示体験部門第一位(電気学科展示・体験)、 模擬店部門第三位(おでん屋&たこ焼き屋)を受賞したことをお伝えしました。

電気電子学科が第1位と第3位 【学園祭 模擬店&展示グランプリ】

そのブログの最後には、
「微々たる売上金と、グランプリの賞金で、授業の合間の昼食会を企画中です。」

そして今日の午前中、1年生の電気工事実習が終了した後、「電気学科展示・体験」会場となっていたこの3階の電気実験室で、授業を終えた2年生にも来てもらい、学科教員と学生全員で昼食会を行いました。
(2年生が開始時刻直前まで、教室でしばらく待たせられたらしいという話はナイショです)

卒業してしまえば多分、「ああ、そういえばあったかな~」なんて感じの学園祭打ち上げですが、実施するまでには、たこ焼き屋担当先生(以下、「タコ先生」)の涙ぐましい努力があったのです。

想定外の事件 その1

代表先生
 今年はタコ先生に準備を全てお願いしよう

タコ先生
 ハイ!わかりました! 

   
実は、昨年までお世話になっていた近所のお弁当屋さんが無くなっていた。 

想定外の事件 その2
 配達に来たお弁当屋さんに渡すお金のことを今朝まですっかり忘れていた。
 タコ先生と、弁当は12時過ぎに届くから午前中の実習中の休憩時間に、預けている口座から出金してくることを実習開始前に合意。
 しかし、10時過ぎに事務局次長が電気実験室に突然入ってきて、

事務局次長
 センセ~~~、弁当が80個届きました

タコ先生
  


大先生
 隣の部屋に入れておけ!!!

想定外の事件 その3
 弁当を実験室隣の準備室に運び終えてタコ先生に、


 先生、飲み物は?


タコ先生
 あっ!    
 いや、買いにいきます


 いつ?

タコ先生
 12時ちょっと前くらいに


 ひとりで?

タコ先生
 実習が早く終わった学生を連れて買いに行ってきます!


 あっ、そう

早い時間で実習課題を終えた1年生が、グランプリ副賞のクオカードを握り締めたタコ先生と一緒に、学校前のコンビニエンスストアまで一緒に買いに行ってくれました。
 ありがとう  

そして実現したのが、この昼食会です。
将来の電気業界を担う若者たち 

学園祭打上2012_11_22_s

タコ先生、良かったね!! 

そして、来年もみんなで頑張ろう。
しかし、2年生は全員卒業して、誰も残っていないことを願う!!

(編集後記)
ここ数回、学科のことがおもしろおかしく紹介されています。
しかし、授業は真面目に行われ、評価も厳しく実施されています。
それでも、楽しむときは楽しむのが、代表先生以下、学科の目指しているところです。
卒業後は同じ電気業界で働く仲間です!
「危険な現場では気を引き締めて職務にあたり、遊ぶときはしっかり遊ぶ。」
授業科目とは別に、2年間の学生生活で学んで欲しいことのひとつです。

電気電子学科が第1位と第3位 【学園祭 模擬店&展示グランプリ】

早いもので学園祭が終わって1週間が過ぎてしまいました。

学園祭の定番といえば「模擬店」と「学科紹介展示」でしょう。

学園祭というからには、日頃自分たちが学んでいることのアピールが第一と言いたいところですが、やっぱり「花より団子」。
「旨いものを自分たちが試食するついでに、それを売って小銭を稼ぐこと」が「学科紹介展示」よりも優先というのが学生たちの本音かもしれません。
自分たちで食べてしまって商売にならなくても、専門学校生時代の楽しい思い出になれば、それで十分だと思います。

今年の学園祭では実行委員会の初の試みとして「模擬店&展示グランプリ」が行われました。

併せて、「読売冒険王」と題して、各学科等の展示・体験コーナーへ行きスタンプを集めるスタンプラリーも実施され、各学科では趣向を凝らした学科紹介展示や体験等が実施されました。

実行委員会では各階のエレベーター前に、学園祭パンフレットに挟んでいる投票券を入れる模擬店、展示毎の投票箱を用意して、ご来場戴いたお客様と学生たちの、それぞれひとり1票が投じられた集計結果に基いて、閉会式で表彰が行われました。

今年から「たこ焼き」を始めた(実は「おでん屋」経験は3年目)担当教員は「絶対1位を取りたいです!」と言っていたので、「うちの学科は模擬店の数も一つではないし、学生数も多くは無いので期待するな!」と諭したのですが、発表を聞いてビックリ!!

以下、閉会式の様子です。

(ここから閉会式  )

続いては、模擬店グランプリの表彰式です!

各模擬店・展示場の前(または)各階のエレベーター前に設置されていた投票箱の集計結果を元に、ついに模擬店部門・展示体験部門、各上位3位が表彰されます入賞した団体にはそれぞれ金・銀・銅メダルと賞品がおくられます!

メダルを授与してくださるのは校長先生です!校長先生ステージにお願いします。

それでは早速、展示体験部門から発表です!

展示体験部門・第三位は・・・・
○○学科の□□です!

続きまして、第二位は・・・・
学科の□□です!!

そして、第一位は・・・・
電気電子学科の展示・体験です!

入賞した団体の代表者2名はステージまできてください!
第三位の団体は銅メダル、第二位の団体は銀メダル、第一位の団体は金メダルが授与され、それぞれの団体に実行委員から賞品が手渡されます!

   (中略)

続きまして、模擬店部門の発表です!

模擬店部門・第三位は・・・・

電気電子学科の「おでん屋&たこ焼き屋」です!

(以上で中継終わり   )

おでん屋を続けた先生も3年目にしてやっと報われました。

おっと、主人公は3年間「おでん屋」を担当した教員ではなく、学生たちでした。

表彰で授与されたメダルを首から下げた学生たちの勇姿です。

学園祭_2012

展示体験部門第一位 電気学科展示・体験 代表
 電気電子学科2年 K君(左)

模擬店部門第三位 おでん屋&たこ焼き屋 代表代理
 電気電子学科1年 S君(右)

微々たる売上金と、グランプリの賞金で、授業の合間の昼食会を企画中です。

1年生の電気工事実習 ~はじめての金属管工事~

電気工事士は、今から52年前(昭和35年)の10月に施行された「電気工事士法」で、その独占業務と業務遂行に伴う責任や義務が定められています。

電気工事士法第3条各項では、有する電気工事士「免状」や「認定証」の種類に応じて、従事が可能な電気工事が明確に定められています。
つまり、医師や弁護士の資格が無ければその業務ができないように、電気工事もその工事内容に応じた電気工事士「免状」や「認定証」が無ければ業務に従事することが法律で禁止されています。

「第二種電気工事士免状」については、電気工事士法第4条4項で、免状取得方法として3つの方法が示されています。
それは、

①  第二種電気工事士試験に合格した者
 経済産業大臣が指定する養成施設において、経済産業省令で定める第二種電気工事士たるに必要な知識及び技能に関する課程を修了した者
③  経済産業省令で定めるところにより、②に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有していると都道府県知事が認定した者
です。「第二種電気工事士免状」は、この①~③のどれかに該当しなければ取得することができません。

受験制限も無く、広く一般に免状取得の機会が与えらえているのが、年2回実施されている①による方法です。
この試験は全国で毎年約10万人が受験申込をしています。

この学校の電気電子学科(定員40名)の卒業生は、②の経済産業大臣が指定する養成施設を修了した者として認められます。つまり、卒業と同時に国家試験合格者と同等の能力を備えていることが認められるのです。

年間10万人の受験者が筆記試験に合格することで、その受験が許される技能試験は、電気工事士の業務遂行に必要な最低限な技能を修得しているかどうかをサンプリング的に確認している試験といえます。

実際の電気工事の現場では、技能試験に合格しただけでは対応できない様々な作業が存在します。
その点、養成施設となっている専門学校では2年間の電気工事実習で、現場の即戦力となるために必要な様々な作業についても、2年間の電気工事実習で学生たちに実際に体験して身につけることができるように、体系化されたカリキュラムに基づいて授業を行っています。

毎年この時期に行っている1年生の金属管工事の実習についてご紹介したいと思います。
各画像のコメントはフィクションですが、画像は実習の実際の様子を撮影したものです。

12_10_26_01若先生
さあ、今日は金属管工事だよ

学生 
う~ん、なんだか切りにくいな

12_10_26_02大先生
腰に手なんか当てて、真面目にやってるのか

若先生
う~ん、なんかおかしいね

12_10_26_03大先生
オレに見せてみろ

12_10_26_04大先生

学生
先生が見ていない間にサッサッサッ

12_10_26_05学生
バリ取り作業もこのとおりさ

 大先生
 おお
 すごいじゃないか
 やっぱり工具が良くなかったんだな
 君たちはすごいよ
 もっともっと頑張れよ
 君たちなら良い電工になれるぞ

「第一種電気工事士」4年連続100%合格!?

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先日、本年度の第一種電気工事士筆記試験の合格通知が受験した学生全員に届きました。

電気電子学科では、選択科目として「資格試験講座」という授業が行われており、電気電子学科に関する国家資格の取得を目指す学生たちを専任の教員が受験指導をしています。

「資格試験講座」の授業は、日常の講義や実習で学んだことの延長上にあり、逆に「資格試験講座」で身に付けたことが日常の授業を学ぶためのフィードバックにもなっており、学習に対する好循環が形成されています。

 

 「資格試験講座」は曜日毎に行われ、他の学科とコラボレーションして行っている曜日もありますが、第三種電気主任技術者(電験三種)試験は1年生、2年生共に合格。第一種電気工事士試験は1年生、2年生共に全員が筆記試験合格通知書を手にし、4年連続100%合格を目指して、先月からは曜日に関係無く技能試験対策に向けた実習が開始されました。

 連日のように実施されている実習も、選択科目扱いなので出席は自由であり、全員が揃うのは難しい状態ですが、ある日の実習室を覗いてみました。

 

 第一種電気工事士技能試験の合格を目指して日夜頑張っている学生たちと、指導をしているベテラン教員の会話です。

 

先生:君はなんで資格試験を受けようと思ったんだい?

 

学生:先生に勧められたのもありますが、友達から一緒に頑張ってみないか?と誘われたのもきっかけです。

 

学生:試験勉強をすることで、日常の勉強もよく分かるようになりますし、
卒業して第二種電気工事士の資格を受験せずにもらうのとは違って、自力で国家試験に合格したというのは、就職活動をする上でも自分自身の自信にもなるし、アピールポイントになると思っています。

 

先生:そうか。みんな前向きでいいな!先生の若い頃を思い出すよ!合格通知書を手にしてどう思った?

 

学生:正直「やったあ!!!」という感じで、とっても嬉しいです。みんなで一緒に頑張って全員合格を目指したいです!

 

学生:ホントに色々な電気工事のポイントを考えて教えてくれ、目の前で実際にやって見せてくれる先生に感謝しています!

 

先生:そうか、そうか、先生も本当に嬉しいよ。本当に良かったよ。ところで、学校に入学する前から勉強をしていたのはいるのか?

 

学生:半年くらい前から

 

学生:2年間くらい前から

 

先生:そうだよな。何事も長い間取り組むことによって理解も深まるし、記憶も完璧になるし、応用力も身に付くんだよ。それにしても君たちの記憶力がうらやましいよ・・・

 

学生:先生、記憶力だけじゃないですよ。先生のアドバイスや、やっぱり毎日少しずつ継続してやったということが大切だったような気がする。

 

先生:「継続は力なり!」だな。これからは、どうするんだ?

 

学生:先ず目の前の技能試験を突破するのが目標です。そして、友達のように電験三種の合格も目指したい。この学校を卒業して実務経験を積めば電験三種と二種の資格はもらえますが、試験を受けて実力で勝ち取った方が、自分としては手ごたえがあります。

 

先生:ヨシ!分かった。君たちが将来に向かって頑張るのであれば、先生も協力は惜しまない。何でも訊いてきなさい!

 

・・・というような感じでした。

一部脚色・誇張をしている表現もありますが、電気電子学科では毎年この時期はこのような光景が繰り返されています。

 

4年連続100%合格」は気にしなくて良いから、ひとりひとりが実力を向上させて、技能試験本番で実力を発揮してもらえることを電気電子学科教員一同願っています。

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