特別授業~人工呼吸器~  【介護福祉士学科】

臨床工学科 井本先生の特別講義「人工呼吸器」について様子を報告します。
毎年、「医療的ケア」で開催される授業です。まず先生から呼吸や人工呼吸器についての基礎的な講義を受けました。その後、実際に人工呼吸器を装着したり、人工呼吸器に関わる器具などに触れさせてもらいました。

ちなみに臨床工学科とは医療機器を取り扱うプロフェッショナルを育成する学科です。

こちらはドラマや映画でよく見る光景ですが、災害や緊急時などで人工呼吸器が使用できない場合に使用するアンビューバッグです。口・鼻にしっかりと固定して空気を送り込みます。

上手に空気を送り込まれば、人形の胸部が膨らみます。最初はなかなか上手に空気が入りませんでしたが、徐々にコツを掴むことができました。

こちらは新型コロナで有名になったパルスオキシメーターです。正常値が96~100%です。

1分間呼吸を止めてどのくらい下がるのか実験をしてみました。89%まで下がりましたが、脈拍は上昇しました。でも、そもそも1分間呼吸を止めることができるのがすごい。

人工呼吸器のマスクでは睡眠時無呼吸症候群で使用される口・鼻マスクが有名ですが、このような顔全体を覆うマスクもあります。

そして、実際に人工呼吸器を装着してみました。送られてくる呼吸にびっくり!
学生からは「肺に空気が送られるという今までにない感覚。」「呼吸がしずらい。普通に呼吸している方が楽。」など体験して初めてわかることがたくさんありました。

介護福祉士の支援対象者は、このように人工呼吸器を装着した方や腎臓が悪く人工透析を受けている方、心臓の病気でペースメーカーが埋め込まれている方など様々な医療を必要としている方達も含みます。そのため、医療の知識と連携が不可欠です。
今回の特別講義を通して、改めて人工呼吸器について知識とチーム連携の必要性を感じることができました。

臨床工学科の先生方、ご協力ありがとうございました。