




「ちょっと」「ちゃんと」になると表現は人それぞれ。なかには手が止まってしまう学生もいました。
私たちもそうですが、知的障害の方の中には絵に描けない言葉の理解はむずかしいんですね。
「りんご」「とけい」のように形を想像できるものは分かりやすく、
「ちょっと」「ちゃんと」 のように色々なことを想像できる抽象的な表現はわかりにくいのです。
ですから、「きれいに片付けて」ではなく、「本を本棚にしまいましょう」など 具体的にわかりやすい言葉で伝えることが大切です。
また、言葉は否定的なことばより肯定的なことばを使うことで自分の未来の行動がみえます。
例えば「走らないでください」→「止まりましょう」、「立たないでください」→「座ってください」など。
学生はこのワークを通して、テキストに書いてあった知識を体験することができました。
他にも、音の感じ方、興味のあるもに対する行動特性など多くの体験をすることができました。
心のバリアフリーが浸透することを願いつつ、福祉を学ぶものが何ができるかみんなで考えていこうと思います。
<学生の感想>
・(知的障害者の方たちは)決して周りを困らせようとしている訳ではない。今回の講義を聴いて改めてそう感じ、私たちの支援や配慮も工夫する必要があると思いました(10代・男性)
・とてもいい講義でした。特にご家族の生の声を聴かせていただき、とてもためになりました。(40代・男性)
・私たちは福祉の勉強をしているので多少知識はあるが、すべての人は理解できるようになるといいなと思いました。(10代・女性)
